FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

クラシック

悲惨な日本のオーケストラ楽員はおすすめできない

まだ学生だった97年に、オーケストラ楽員の処遇や労働にまつわるお悩みなどを、実際にプロオーケストラ楽員にお聴きして、労働条件の資料とにらめっこしながら研究する機会を作ったことがある。 その時の労働条件は芳しくない印象で、業界でもプロオケはみな…

まともなバイオリン演奏の条件 初級中級編  生活習慣病としてのアマチュア演奏(音程版)

たかが10年されど、、、。 まともなバイオリン演奏はおおまかに演奏技術と楽器の相乗効果。 音程と弓使いが正しく、弦と楽器がほどよく手入れされていればまともな演奏になる。 逆に下手になる環境や条件にはシビアに対処する必要がある。以下列挙するからぜ…

サントリーホールでの名演からの帰途思ったこと 富の再配分と心の分かち合い

東京交響楽団定期演奏会。指揮は円熟のスダーン。コンマスはロシア出身。フランス系音楽のプログラム。 私は経済学をさらった経歴上、どうしてもお金のことばかりに目がいく好ましくない習性がある。 そうはいっても芸大桐朋留学組のオケメンバーたちが、割…

地獄に狂う日本人とほくそ笑む財閥系 あたりまえの音楽と日本の音楽

うまいとへた 近所で工事をしているので騒音がひどくてバイオリンの練習ができない。 それだけなら一過性なのでまだしも、雑談しながら仕事をしている内容が低劣すぎて非常に不愉快である。 日本人の特に土木系の人たちに共通している認識レベルというのが、…

バイオリン演奏技術の深刻な現状と未来の明るい展望 へたくそな人がやるべきことのヒント

状況を理解できず無理するとその反動に苦しむのは当たり前のこと。 因果応報です。弦楽器の弓の運びをボーイングと呼ぶ。 美しい確実なボーイングには、自然な呼吸と穏やかな心が前提になる。 土地柄や信心修行(こころがけ)で硬直化しがちなのでリラックスす…

この世のバイオリンには四種類しかない

お店で40万円くらいの安い楽器をプロが弾くと いくら完璧に弾いても音質音量はごまかせない。歴然としている。Dクラスとする。 そのようにまず使えるバイオリンと使えないバイオリンに分けられる。 いちおう使えるバイオリンは美しく聞こえる音色が出てしか…

知らないと損する高品質バイオリンの値段 音大生もしばしばだまされる仕組み

東京へ移住してからすぐに気が付いたことがある。 東京は千数百万人をすっぽり覆うドームの中にある。 日没後に、夜間、ド田舎の県道から福岡市の中心部を眺めると、まさに光のドームだったが、イメージがかぶる。 東京育ちの人からすると、福岡の人は異世界…

クラシックバイオリン本来の音 とある音楽観と

バイオリンなんてなにがいいんだろうというイメージがあってもそれはそれで正しい。 ふつうに聴覚を直撃して刺激する物理的に計測される音としての優秀さを追い求めるバイオリンとバイオリン弾きが無数に存在している。何気なくバイオリンの音のイメージを持…

モーツァルトを聞くと頭が悪くなる大衆の不幸

よくモーツァルトを聞くと頭がよくなるというキャッチを目にする。 バイオリン弾きが、きちんと弾けるようになって弾いていると実に楽しく、美しいと思う。 オーケストラのコンサートをホールで聴くとモーツァルトは実に素晴らしいと思う。 これらの前提はプ…

意識のレベル あるバイオリンの先生がいう「目が覚めるような音」

意識が朦朧として判断力が低下してくると休まなきゃなあと思う。単純な疲労の場合は休めばそれで解決。 でもどうやらそれだけではなさそうだなと気が付く。 たとえば試験勉強の出来栄えとかバイオリンやピアノの演奏とかを自分や他人毎に比較してみるとなに…

音楽成立要件

クラシックバイオリンやクラシック音楽が好きなので、音楽が成立する要件について考えてみた。 われわれ一般的日本人のクラシックファンの割合は極めて低い。しかし首都東京のクラシックコンサート売上・消費規模は欧米の首都にひけをとらない大市場なので、…

モーツアルト ディベルティメントF

マイナーなディベルティメントですが、とても明るくて軽快で大好きな曲です。 この透き通った感じの音がよくて、それには最初の四分音符一音ごとにフルボーイングのつもりで弾かねばなりません。弓をけちるとまったく面白みのない音でどんづまりです。2楽章…

ビバルディ バイオリンコンチェルトG-Moll

バイオリン初心者にかなり有名で親しまれている曲で、スズキの5巻のメインです。 たくさんの初心者のかたが悪戦苦闘しているのを聞きましたが、このあたりまでくると結構弾けているように錯覚している人が多いことに気が付きます。 一音、音がずれたら、そ…

バッハ バイオリン協奏曲第二番

これはカクレスズキメソッドとして有名な曲である。すでにご存じの方もおられるだろうが、スズキメソッドは10巻までではないのである。これが11巻。ちなみにこの楽譜はスズキではない。 バッハをいつも感じるのは、どの曲でも音程の美しさが際立つところであ…

華麗なるポロネーズ 第2番 ヴィエニャフスキ

第1番と違って重音が少ない。 聴きばえがするのはどちらも同じである。 私は同じ教室の子が弾いているのを聴いていいなと思ったので、中年になっていたが、挑戦してみた。 指は速く動くので問題ないが、ようするにこれも右手が自在に動くかどうかだなと思っ…

プロとアマの違い(発育期)

私は3歳からバイオリンを習わせてもらった。しかし、最初はどうだったかあまり覚えていない。先生のお宅に行ったら何か話しかけられたことをおぼろ気に憶えている。 周りに気が付くのは個人発表会や合奏発表会のときに、前の人と後の人が弾いているのを聴い…

趣味のクラシック(演奏)

なんの役にもたたない、贅沢な趣味を、私利私欲の極めつけとして楽しむという一面がありながら、しかし良質な音楽として若者の健全なる成長に、教育に、地域の文化の発展になるという、様々な社会貢献性も持っています。 どこまでも楽しむためだけにやって、…

アルベニス タンゴ

無我夢中で練習したのは、いつのことだっただろうか。当時、特別に生活が苦しい状態が続いていたので、なにか現実逃避のように夢の中でバイオリンを弾いていたような気がする。自分の出す音を、ホールの響きを楽しむ心のゆとりがなかった。 もとはといえば、…

モーツアルト ディベルティメントD

言わずと知れた超有名曲で、どこかで聞いたことくらいありそうな曲です。カルテットや弦楽合奏でよく教材になります。アイネクライネと並んでもはやポップス扱いかもしれません。 小中学校くらいでみなさん取り掛かる曲です。 ただ弾くだけでは上達しません…

フィオッコ アレグロ

ちいさいころ、この曲は発表会で弾いた。有名な練習曲なので、バイオリンをやる人はみんな弾く曲。 ただ、この曲しばらく忘れていた。忘却の彼方。フィオッコという作曲家って誰?みたいな感じで数十年が経過。 ある時なつかしい教室へ行ってみて、合奏に参…

アイネクライネナハトムジーク

音楽と言えばアイネクライネというくらいポップスです。この爽やかで美しい音の出だしを聞くと、ああこれだというヤツです。 表現する音は繊細なのですが、弓づかいは豪快です。アマチュアはこのギャップがわからないので、中途半端な出だしの音になってしま…

バイオリン 見栄か格好つけか粋なのか?

たくさんの魅力的なバイオリンを弾かせていただく機会に恵まれているので、日本は良い国だなと、愛好者としてはありがたく感謝している。 しかし、それなりに多くのファンがバイオリンを弾くと、どうしても今一つ聴きづらい演奏をする方も相当数おられる。 …

ミドル級新作バイオリンの多彩な誘惑

しばらくお世話になっているミドル級バイオリンは十年以上のシーズニングが自然にできている。ニスも繊細なもので悪くない。まだ付き合ってみて数年間しか経っていないけど、まずまずの音を出してくれる。 しかし実は高音の伸びに不満を持っていたので、今回…

浮浪者とはじめてのミューザ川崎シンフォニーホール

生まれてはじめてミューザ川崎シンフォニーホールに行った。関東へ来てようやく8年目でたどり着いた。 しかし2004年開館だから比較的まだ新しいホールだ。そして座席数1997席という中規模ホールはらせん状に客席がある。 JR川崎駅を西口に出るとすぐに…

美しきロスマリン クライスラー

この曲の楽しみ方は、アップスタッカートの速度調整が一番わかりやすい。リズムを少し早めたり遅くしたりすると曲がひきたつ。立体感を出す感じ。 いきいきと明るく色彩の濃淡をつける感じで。 グリュミオーの速度に合わせてみてちょうどボウコントロールが…

音楽のどつぼ 何気にヤバい楽しみ方

ある素晴らしい曲があるとする。ある素晴らしいアーティストがいるとする。 しばらくハマるくらいの魅力を感じることがある。特に若い頃ハマることが多いようだ。 繰り返し同じ曲を聴いてニンマリする。 現代は録音技術があるから可能な楽しみ方だ。ふと考え…

日蓮の教えを科学する一考察

あるアメブロの記事を読んでいたら気がついたので、あえて記事にしておきたくなった。 よく日蓮正宗でホウボウ(謗法)といって、教えから禁じられた行為について話題になる。一時期まがい物の創価学会でもホウボウ払いといって、日蓮正宗以外の宗教関連の祭壇…

パガニーニ カンタービレ

アマチュアが見栄を張って弾きたがる曲の代表格かもしれない。 パガニーニという響きにインパクトがあるからだろう。しかしこの曲はとりわけやさしいのである。 あるバイオリン教室のホームコンサートで中学生がアンコール曲としてサラっと弾いてくれたのを…

政府のかたよりと西洋音楽の取扱(わたしにとっての大人とは)

公共部門をひたすら民営化していればやがて行き詰まることは欧米で証明されてきたが、我が国においても種種困ったことになってきた。 JR東日本が値上げを検討するそうだ。以前原子力関連経費がかさんで電気料金が値上げを検討する事態になりそうなことに触れ…

ヴィタリー シャコンヌ シャルリエ編

シャコンヌで有名なのはバッハとこのヴィタリーのものだろう。 バッハのものは少し長いので聴きごたえはあるが、暇な時に聴きづらい。しかしヴィタリーのシャコンヌもなんとも重たい感じがして、聴きごたえがある。なにか深刻な宗教曲の趣であり、親しみやす…