FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

クラシック

ビバルディ 四季より秋

この曲を弾くと学生のころの同級生を思い出す。 学生の弦楽合奏グループでチェロを弾いていたA君が秋の愛好者だった。A君は高校生のころオケでコンクールに入賞した経験がある。 私は春が好きだったし、学生は春と相場が決まっているので、お互いの嗜好に合…

シュラディーク?1番

左手の基礎練習に用いられるそうだ。これは大人になってからやるべきものではないかもしれない。 左手の形が安定するようにゆっくり丁寧に毎日やるのだが、一度覚えたらいいという訳ではなく、バイオリンを弾く限り毎日やると効果的なものらしい。 1年くらい…

チゴイネルワイゼン

この曲は戦中戦後の方たちにとっては憧れの名曲で難曲中の難曲だという話である。しかし今や音大生のほとんど、いや音大に行かない人ですら弾けるような時代になってきた。 ある程度の難易度はあるのだが、最近のイザイやプロコ、ハチャトリアンなどからすれ…

エクレス バイオリンソナタ

スズキメソッドの8巻の最初にこの曲が訪れる。物悲しく激しい情感が伝わってくる曲である。スークの動画では葬儀の場面がアップされていたほど悲しい曲なのである。深い悲しみをこれほどまでに美しさで癒すのかと感動を覚える。 この曲は楽譜に注意しなけれ…

トロイメライ

比較的高音がないバイオリン曲はめずらしい。速度もゆっくりでアマチュアがよく選ぶ曲である。しかしこんなに退屈な曲もない。この曲はピアノ音程で弾くとすぐに変な違和感が伝わってくる分かりやすい曲でもある。緊張感に欠けており、あまりに眠気を誘う曲…

しっくりくる音と乗りきれない音

バイオリンを弾いていて、楽譜の違いについて、以前記事にしてみたが、さらに演奏の喜びと鑑賞の楽しさになる楽譜という点で、やっぱりきちんとした楽譜がいいなあと感じ入ったので、これをどうしても書きたくなった。 スズキの楽譜のものも聴いていて なん…

だれでも弾けると言いたいが

バイオリンはむずかしいと何度か記事にしているから矛盾する話かもしれないが、考えようによっては、やり方によっては誰でもできる簡単な楽器かもしれない。 構え方、持ち方、弾き方をいちおう形通りに覚える。慣れる。曲を弾いてみる。 どの楽器でもたいし…

師弟は選べるのか?弟子は何を選べるのか?

モスクワの高名なレオポルドアウアー先生に師事できた生徒たちは本当に幸福なバイオリニストになって実にうらやましいものだ。若くして優れた教師に巡り会う幸せこそ、人生の幸せだと思う。 今で言えばザハールブロン先生につけたら幸せなのかもしれない。合…

名弓と日々の基礎練

いい弓は手にした時に重量バランスがよく、とても持ちやすい。これにコシがしっかりした新しい弓なら、持ちやすいだけでなく、弾きやすい。パリッとした弓のバランスがいいと安心感があってよい。 少しでも不安があると練習にも集中できない。 数年前、有名…

いもと歌心と毒リンゴ

今週のお題が「いも」なのだが、そういえば、さっぱりいもは食べていない。ポテトチップスで何回か食べただけだ。 いもという言葉からは親しみの象徴のように感じる。ありきたりで、身近にあるものだが大事なものだ。栄養価が高くて決して馬鹿にできない。 …

平たい音楽とお高い音楽のはざまで

日本にはいい楽器がいっぱいあります アイドルやスターの歌謡曲や演歌まで、一般的によく聴かれている音楽は、街中で、大型ショッピングモールで、商店街で、コンビニで、テレビで、どこからでもよく流れてきていて、非常になじみがあります。 あ、これ前も…

バイオリンの弓も全部同じに見える? アマチュアには弾き込みと上達が一番

ダベールワンスター 下倉バイオリンHPより 幼少期から毎日最低でも30分間、バイオリンを弾いて数十年が経っている。プロになる道は健康問題で絶たれたものの、人から上手いと言われるだけの練習量は十分にやってきたので、もう一歩の方々にぜひ上手にな…

世界品質の最新鋭ハイエンドカーボン弓の実力 その名はマーキス

どんな楽器も弓ひとつで聞き違えるほどの違いが出る 昨年アメリカ合衆国のコーダ社が満を持して発売したマーキスというバイオリンのカーボン弓を使ってみた。以前、工業製品と木製品について記事を書いたが、それと重複する部分も多少あるが、その性能は使う…

教室は生徒のためのものか?先生のためのものか?伸び悩んだら考える

純情な音楽ファンの心 ある一定のバイオリン教室において、レッスンは講師のためにある。生徒さんはカモでしかない。趣味のバイオリンが特に狙われやすいのだ。 以前クラシックの楽譜について記事を書いたが、この楽譜のとおりの指使いでまず練習しておいて…

アマチュアのバイオリン???いったいどんな練習してるの

1、なんであんなに音がずれて聴きづらいの? 2、まっとうな練習してるの? 3、どうにかならないの? そんなツライ声、苦情が聞こえてくるのです。誰でも音痴は聴いていられません。しかし声の音痴をなおすのとバイオリンの音痴をなおすのと、大変さは同じ…

バイオリン本体にいくらかけたら気が済むか?初心者向けから名器まで弾いてみて

どれも同じにしか見えないバイオリンたち。 5万円のバイオリンから10億を下らないような楽器まで、ほぼまんべんなく試しに音を出してみたり簡単な曲を弾いてみたりした感想です。 いくつかの楽器店の展示会や弦楽器フェアに行ってみました。 10年がかり…

クラシック音楽に個性はあるか?

クラシック音楽と言えば、ピアノやバイオリン、フルートなどが花形。しかし楽器を問わず、その訓練は律義に基礎練習ばかりやっているお堅いイメージがつきまとうし、実際クラシック演奏家には多少なりの毎日のメンテナンスも必要です。 それは楽器や歌唱能力…

趣味のバイオリンでドミナント一択はつまらないか?

まさに王道 よく考えてもよくわからない弦の違い。 試してみてこんな印象かという経験を繰り返してみて、ようやく自分好みの音に辿り着くという楽しみは果たして捨ててもよいのか? 本当に自分の楽器にあっているのか? 価格に見合っているのだろうか? 腕に…

音楽と商業のイケナイ関係 純情ってなに?

クラシック音楽のなにがよくて、商業音楽のなにが悪いのか、よくある話の内容はいったい何を言わんとしているのか、いつも考えていることを大まかにやや抽象気味にまとめてみました。(やや長文ですが・・・必要な文字です) ホールでなければ聴けない音があ…

バイオリンの弦 種や仕掛けがあるのかな?

定番のコスパE線 一番交換するので数百円のものです 初心者から中級にさしかかるまで、ちっちゃな頃から成長期までは一度調弦すると途中で音が狂わないようにするつもりはなかったのですが、クロムコアをずっと使っていました。コスパ最強です。実に初心者が…

クラシックバイオリンの楽譜

入門用 幼児のお試し用 バイオリンというものを知らない人がだいたい最初に手にするのがこのスズキの教本で、有名な童謡からヴィヴァルディ、バッハ、モーツアルトの協奏曲に小品を混ぜた全11巻の入門メソッド。数十年前に一大ブームがきて世界的にも認知…

天然素材の弓とカーボン弓 工業製品はどこまで天然素材に近づけるか? 2020

カーボン最高峰 きちんと練習をする良い子は、弓を変えようなんて不純なことは考えません。でも、もしかすると、損をしていることに気が付かないままの人もいるかも知れません。 100万円程度までのモダン、オールド弓なら間違いなくほどほどのカーボンを…