この曲の楽しみ方は、アップスタッカートの速度調整が一番わかりやすい。リズムを少し早めたり遅くしたりすると曲がひきたつ。立体感を出す感じ。
いきいきと明るく色彩の濃淡をつける感じで。
グリュミオーの速度に合わせてみてちょうどボウコントロールができるくらいだから、私の右手もそれほど悪くないのかと思って録音してみると、やはりもう一歩の箇所が2回から3回でてくる。ほぼ完ぺきに弾けるというのは、弾けないのと同じだと思うので、もっと修練を深めて極めたいなと最近思った。アマチュアなら満足していいレベルだが、私はそこでまったく自己否定する派、完璧主義派なのである。しかもその完璧を毎回弾けるようになってから、はじめて自分は弾けると公言したいのである。10年くらいまえに人前で試験的に弾いてみたことはあるが、まったく満足していない。進歩したのは確かだが、まだまだである。
しかし音楽好きな方には何気ない演奏をCDみたいだと評されることもあるし、決して卑下はしていない。むしろちょっと不真面目な遊び心が行き過ぎになりがちな自分に謙虚でなければなあと思う。それでもこの曲はまずまず完成度が高いほうだ。
ロスマリンだけでない草花に対する愛とか草花たちの咲き誇る歌声が聴こえてくるようなこの曲がとても好きだ。