音楽
キーワードは科学と陰謀論と自由意思だ。 科学的データは抽出、サンプルで全体を意味しないだけでなく期間もあやふやなものなので、一回目のワクチンから私は懐疑的に見て希望しなかった。 科学は人間の恣意による現象の切り取りであって真実とはまったく別…
弦楽器に張る弦は三種類の素材によって分類されることはよく知られている。年代順にガット、スチール、ナイロンと登場している。 バイオリンのガット弦は、ピラストロ社とトロ社製品が現在入手可能。ピラストロは四種類あるが、実用性ではオリーブとオイドク…
たかが10年されど、、、。 まともなバイオリン演奏はおおまかに演奏技術と楽器の相乗効果。 音程と弓使いが正しく、弦と楽器がほどよく手入れされていればまともな演奏になる。 逆に下手になる環境や条件にはシビアに対処する必要がある。以下列挙するからぜ…
東京交響楽団定期演奏会。指揮は円熟のスダーン。コンマスはロシア出身。フランス系音楽のプログラム。 私は経済学をさらった経歴上、どうしてもお金のことばかりに目がいく好ましくない習性がある。 そうはいっても芸大桐朋留学組のオケメンバーたちが、割…
先日バイオリンについて少し触れたが、アジアのことわざに「弘法筆を選ばず」という。 プロはどんな楽器でも弾けるのだとよくいう。(なぜか曲の出だし部分か短い曲しかほとんど弾かない) 無名バイオリンで国際音コンに入賞した人がいる。 そう言って道具を選…
うまいとへた 近所で工事をしているので騒音がひどくてバイオリンの練習ができない。 それだけなら一過性なのでまだしも、雑談しながら仕事をしている内容が低劣すぎて非常に不愉快である。 日本人の特に土木系の人たちに共通している認識レベルというのが、…
状況を理解できず無理するとその反動に苦しむのは当たり前のこと。 因果応報です。弦楽器の弓の運びをボーイングと呼ぶ。 美しい確実なボーイングには、自然な呼吸と穏やかな心が前提になる。 土地柄や信心修行(こころがけ)で硬直化しがちなのでリラックスす…
東京へ移住してからすぐに気が付いたことがある。 東京は千数百万人をすっぽり覆うドームの中にある。 日没後に、夜間、ド田舎の県道から福岡市の中心部を眺めると、まさに光のドームだったが、イメージがかぶる。 東京育ちの人からすると、福岡の人は異世界…
バイオリンなんてなにがいいんだろうというイメージがあってもそれはそれで正しい。 ふつうに聴覚を直撃して刺激する物理的に計測される音としての優秀さを追い求めるバイオリンとバイオリン弾きが無数に存在している。何気なくバイオリンの音のイメージを持…
フルサイズのひとつ前の楽器は少し年数の経った楽器で、とても情緒を感じてバイオリンが好きになった記憶がある。量産楽器ばかり使っていると味わえない感覚だが、まだ子供だった私はそれが贅沢かどうか考えが及ばなかった。 フルサイズのバイオリンはちょう…
意識が朦朧として判断力が低下してくると休まなきゃなあと思う。単純な疲労の場合は休めばそれで解決。 でもどうやらそれだけではなさそうだなと気が付く。 たとえば試験勉強の出来栄えとかバイオリンやピアノの演奏とかを自分や他人毎に比較してみるとなに…
日本で音楽療法に対する関心や期待が高まってもうずいぶん経つ。 議論の内容がある程度出揃ってきて、一考してみると公式化がとても難しいことに気が付いた。 なぜ欧米では公的な医療行為として実施できるのかという疑問もある。 東北大学未来科学技術共同研…
クラシックバイオリンやクラシック音楽が好きなので、音楽が成立する要件について考えてみた。 われわれ一般的日本人のクラシックファンの割合は極めて低い。しかし首都東京のクラシックコンサート売上・消費規模は欧米の首都にひけをとらない大市場なので、…
現在4割から6割くらいまで右手の技術が回復してきて、とても楽しく充実した感じで音を出せるので、ここで上達過程を振り返りたい。ちなみに31年前に日本を代表するような指導者からメンデルスゾーンの協奏曲一楽章について人前で演奏できるレベルと認定され…
YouTubeである70代のバイオリニストがバイオリンを弾いているのを見つけた。70代にもなると個人差はあるが、老化が著しい人は、指がまめらずに音程がとれずビブラートが粗目になってしまい、多少聴きづらい。見つけた女性バイオリニストはもともと世界の舞台…
マイナーなディベルティメントですが、とても明るくて軽快で大好きな曲です。 この透き通った感じの音がよくて、それには最初の四分音符一音ごとにフルボーイングのつもりで弾かねばなりません。弓をけちるとまったく面白みのない音でどんづまりです。2楽章…
バイオリン初心者にかなり有名で親しまれている曲で、スズキの5巻のメインです。 たくさんの初心者のかたが悪戦苦闘しているのを聞きましたが、このあたりまでくると結構弾けているように錯覚している人が多いことに気が付きます。 一音、音がずれたら、そ…
これはカクレスズキメソッドとして有名な曲である。すでにご存じの方もおられるだろうが、スズキメソッドは10巻までではないのである。これが11巻。ちなみにこの楽譜はスズキではない。 バッハをいつも感じるのは、どの曲でも音程の美しさが際立つところであ…
私には弟と妹がいる。3つ下と8つ下である。 3人いても文殊の知恵は出てこなかったし、3人で三ツ矢サイダーを楽しむこともなかった。 両親の虐待が激しかったからである。 なぜかといえば、教育者の立場、教員免許があって、教育のためなら暴行脅迫等は正…
第1番と違って重音が少ない。 聴きばえがするのはどちらも同じである。 私は同じ教室の子が弾いているのを聴いていいなと思ったので、中年になっていたが、挑戦してみた。 指は速く動くので問題ないが、ようするにこれも右手が自在に動くかどうかだなと思っ…
私は3歳からバイオリンを習わせてもらった。しかし、最初はどうだったかあまり覚えていない。先生のお宅に行ったら何か話しかけられたことをおぼろ気に憶えている。 周りに気が付くのは個人発表会や合奏発表会のときに、前の人と後の人が弾いているのを聴い…
なんの役にもたたない、贅沢な趣味を、私利私欲の極めつけとして楽しむという一面がありながら、しかし良質な音楽として若者の健全なる成長に、教育に、地域の文化の発展になるという、様々な社会貢献性も持っています。 どこまでも楽しむためだけにやって、…
無我夢中で練習したのは、いつのことだっただろうか。当時、特別に生活が苦しい状態が続いていたので、なにか現実逃避のように夢の中でバイオリンを弾いていたような気がする。自分の出す音を、ホールの響きを楽しむ心のゆとりがなかった。 もとはといえば、…
言わずと知れた超有名曲で、どこかで聞いたことくらいありそうな曲です。カルテットや弦楽合奏でよく教材になります。アイネクライネと並んでもはやポップス扱いかもしれません。 小中学校くらいでみなさん取り掛かる曲です。 ただ弾くだけでは上達しません…
ちいさいころ、この曲は発表会で弾いた。有名な練習曲なので、バイオリンをやる人はみんな弾く曲。 ただ、この曲しばらく忘れていた。忘却の彼方。フィオッコという作曲家って誰?みたいな感じで数十年が経過。 ある時なつかしい教室へ行ってみて、合奏に参…
音楽と言えばアイネクライネというくらいポップスです。この爽やかで美しい音の出だしを聞くと、ああこれだというヤツです。 表現する音は繊細なのですが、弓づかいは豪快です。アマチュアはこのギャップがわからないので、中途半端な出だしの音になってしま…
たくさんの魅力的なバイオリンを弾かせていただく機会に恵まれているので、日本は良い国だなと、愛好者としてはありがたく感謝している。 しかし、それなりに多くのファンがバイオリンを弾くと、どうしても今一つ聴きづらい演奏をする方も相当数おられる。 …
これほど親しみ深い2重奏協奏曲は他に見当たりませんし、これほど難しい2重奏も他にはないかもしれません。 葉加瀬太郎さんや古澤巌さんがテレビでアレンジしているので、誰もが親しみやすいものになりました。しかし、本来的にはバイオリン好きならみんな親…
バイオリンの音はさまざまな要素でできている。一番わかりやすいのは弦による違い。あとの違いは主に楽器の違いと仮に置いても大間違いにはならない。 そこで弦の違いを差し引いて音の響きを比較することになる。 まず大きさの違いがわかりやすい。低音から…
先日、山野楽器銀座店に楽器探しをしに行った。近くまで用件があったので寄ってみたのだ。 フランツ・ザンドナーを懐かしむ気持ちもあった。別の記事で書いたバラバラになったバイオリンである。 聞いてみると在庫がない。 仕方ないなと思いつつ別の楽器を試…