FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

オーケストラ

サントリーホールでの名演からの帰途思ったこと 富の再配分と心の分かち合い

東京交響楽団定期演奏会。指揮は円熟のスダーン。コンマスはロシア出身。フランス系音楽のプログラム。 私は経済学をさらった経歴上、どうしてもお金のことばかりに目がいく好ましくない習性がある。 そうはいっても芸大桐朋留学組のオケメンバーたちが、割…

この世のバイオリンには四種類しかない

お店で40万円くらいの安い楽器をプロが弾くと いくら完璧に弾いても音質音量はごまかせない。歴然としている。Dクラスとする。 そのようにまず使えるバイオリンと使えないバイオリンに分けられる。 いちおう使えるバイオリンは美しく聞こえる音色が出てしか…

知らないと損する高品質バイオリンの値段 音大生もしばしばだまされる仕組み

東京へ移住してからすぐに気が付いたことがある。 東京は千数百万人をすっぽり覆うドームの中にある。 日没後に、夜間、ド田舎の県道から福岡市の中心部を眺めると、まさに光のドームだったが、イメージがかぶる。 東京育ちの人からすると、福岡の人は異世界…

クラシックバイオリン本来の音 とある音楽観と

バイオリンなんてなにがいいんだろうというイメージがあってもそれはそれで正しい。 ふつうに聴覚を直撃して刺激する物理的に計測される音としての優秀さを追い求めるバイオリンとバイオリン弾きが無数に存在している。何気なくバイオリンの音のイメージを持…

モーツァルトを聞くと頭が悪くなる大衆の不幸

よくモーツァルトを聞くと頭がよくなるというキャッチを目にする。 バイオリン弾きが、きちんと弾けるようになって弾いていると実に楽しく、美しいと思う。 オーケストラのコンサートをホールで聴くとモーツァルトは実に素晴らしいと思う。 これらの前提はプ…

音楽の厳しさと楽しさ なぜ欧米の主要都市に住みたいのか?

幼い頃からバイオリンを弾いて、いくらかのコンサートを楽しむと、いろいろ言いたいことが溜まってくる。健康に悪いので記事にしておく。 バイオリンを習うと、発表会がある。そこでみんなの演奏を聴くこともあれば、前後の演奏だけを聴くこともある。幸いみ…

バイオリンの楽しみ 大都市に集積しがちなイタリアンオールド

なぜバイオリンを弾いて楽しいのかという理由があって、聴いて楽しいところと一部重複する。 まず楽器の音色を楽しむこと。最初は発音が悪く雑音が多くてあまりキレイとは言えないが、やがて滑らかで美しい音に変化してくる。楽器ごとに音が違うので、その優…

音楽成立要件

クラシックバイオリンやクラシック音楽が好きなので、音楽が成立する要件について考えてみた。 われわれ一般的日本人のクラシックファンの割合は極めて低い。しかし首都東京のクラシックコンサート売上・消費規模は欧米の首都にひけをとらない大市場なので、…

バイオリンを弾いていてわかる老化と蘇生(中年版)

YouTubeである70代のバイオリニストがバイオリンを弾いているのを見つけた。70代にもなると個人差はあるが、老化が著しい人は、指がまめらずに音程がとれずビブラートが粗目になってしまい、多少聴きづらい。見つけた女性バイオリニストはもともと世界の舞台…

プロとアマの違い(発育期)

私は3歳からバイオリンを習わせてもらった。しかし、最初はどうだったかあまり覚えていない。先生のお宅に行ったら何か話しかけられたことをおぼろ気に憶えている。 周りに気が付くのは個人発表会や合奏発表会のときに、前の人と後の人が弾いているのを聴い…

バイオリン 見栄か格好つけか粋なのか?

たくさんの魅力的なバイオリンを弾かせていただく機会に恵まれているので、日本は良い国だなと、愛好者としてはありがたく感謝している。 しかし、それなりに多くのファンがバイオリンを弾くと、どうしても今一つ聴きづらい演奏をする方も相当数おられる。 …

ミドル級新作バイオリンの多彩な誘惑

しばらくお世話になっているミドル級バイオリンは十年以上のシーズニングが自然にできている。ニスも繊細なもので悪くない。まだ付き合ってみて数年間しか経っていないけど、まずまずの音を出してくれる。 しかし実は高音の伸びに不満を持っていたので、今回…

浮浪者とはじめてのミューザ川崎シンフォニーホール

生まれてはじめてミューザ川崎シンフォニーホールに行った。関東へ来てようやく8年目でたどり着いた。 しかし2004年開館だから比較的まだ新しいホールだ。そして座席数1997席という中規模ホールはらせん状に客席がある。 JR川崎駅を西口に出るとすぐに…

音楽のどつぼ 何気にヤバい楽しみ方

ある素晴らしい曲があるとする。ある素晴らしいアーティストがいるとする。 しばらくハマるくらいの魅力を感じることがある。特に若い頃ハマることが多いようだ。 繰り返し同じ曲を聴いてニンマリする。 現代は録音技術があるから可能な楽しみ方だ。ふと考え…

チゴイネルワイゼン

この曲は戦中戦後の方たちにとっては憧れの名曲で難曲中の難曲だという話である。しかし今や音大生のほとんど、いや音大に行かない人ですら弾けるような時代になってきた。 ある程度の難易度はあるのだが、最近のイザイやプロコ、ハチャトリアンなどからすれ…

モーツアルト バイオリン協奏曲第五番 1楽章

バイオリン弾きにとってあまりにポピュラーな課題曲ですね。 しかしこれはアマチュアにとっては難曲なようです。 自分の場合はむかしこの曲は合奏していたので、ひととおり流す程度はできていました。しかし、それでは満足できないものがあり、きちんとレッ…

精神修養としてのバイオリン

プロアマ問わずやることはかぶってくる。 基礎練習と練習曲と楽曲をさらい、レッスンを受けて、伴奏とあわせて演奏するという流れだ。 しかし練習の前にヨガをやる人が非常に多い。身体と呼吸を整え、気持ちも落ち着かせる。 その落ち着いた心境のまま基礎練…

ホールと弦楽器で自分をいたわる

オーディオや音の良いテレビでクラシック音楽を鑑賞していても全然及ばないことが、あまり日本人にはよくわからないようだ。そもそもクラシック音楽が良いということもわからない。日本人は極東人だから馬頭琴なら知っているつもりなのである。 馬頭琴をもっ…