FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

精神修養としてのバイオリン

f:id:FujiYama:20201222143525j:plainプロアマ問わずやることはかぶってくる。
基礎練習と練習曲と楽曲をさらい、レッスンを受けて、伴奏とあわせて演奏するという流れだ。
しかし練習の前にヨガをやる人が非常に多い。身体と呼吸を整え、気持ちも落ち着かせる。
その落ち着いた心境のまま基礎練習にとりかかる。基礎練習はとても退屈なもので忍耐強くやらなければならない。しかも毎日のことだから、ほぼ精神修養の域である。私の場合練習前に仏壇にお給仕する。お水を供えて香をたくのだ。これで落ち着いた心境になってからとりかかると効率がよい。
レッスンには緊張感が多少あるのでまずレッスンに慣れなければならない。先生によってアプローチなど指導方法や流派が違ってレッスンを受けるスキルというのも必要だ。この多少の緊張感は本番に向けてなくてはならない場数となる。レッスンで弾けないものは本番で弾けるはずがない。
さらに発表会などの本番の緊張感は格別だ。
これは幼いころの経験が結構大事になる。幼いころは余計なことを考えずに曲だけに集中して間違えないように弾くからだ。
教室で間違える人が誰もいなかったのも大きいかもしれない。
弾けて当たり前の教室だと自分も決して間違えないように集中する。
そしてキチンと最初から最後まで弾きとおす成功体験を積み重ねる。f:id:FujiYama:20201222143707j:plain
これは毎日の基礎練習を継続すれば誰でもできるが大人になってからやるのは難しい。途中で余計なことを考えたり気が散るからだろう。出てきた音が想像と違って頭がとんだという話もある。
それも含めて精神を鍛錬していかないとできない。
他の舞台ものも似ているかもしれないが、曲が全部頭に入っていないと不可能なので、準備がとても大切になる。レッスンで完璧に弾けたら本番にチャレンジしてみようとなる。一回一回が勝負で緊張する。没入できる場合ははやい。しかしその緊張と疲労は伴奏とあわせると吹き飛んでしまうので面白いものだ。