FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

モーツァルトを聞くと頭が悪くなる大衆の不幸

f:id:FujiYama:20210717120241j:plainよくモーツァルトを聞くと頭がよくなるというキャッチを目にする。
バイオリン弾きが、きちんと弾けるようになって弾いていると実に楽しく、美しいと思う。
オーケストラのコンサートをホールで聴くとモーツァルトは実に素晴らしいと思う。
これらの前提はプロのナマの音を鑑賞することである。
ポイントは繰り返し聞かないこと、あまり長時間聞かないこと、体感することである。
残念ながらそういう音楽環境はあまりない。
YouTubeやCD、DVD、テレビ放送ばかりが当たり前になってしまい、モーツァルトの良さは百分の一程度しか感じられない。
その感覚のズレは長年でとても大きなものになる。角度のわずかなズレがとんでもない方向の違いを生んでいることに気が付くのはずいぶん後のことで、あとの祭りとなる。
若いときはいい人でも加齢で気難しく偏屈になる人も多い。
頭の良さにはおおらかさも含まれると思う。
ノーマルな対人感覚も大切な頭の良さ。
本物志向は極めて大切だなぁと最近改めて思った。
コピーとまがい物の溢れかえる世の中が厭になったが、ずっと昔からこの悩みは尽きない。
お金を大切にしすぎるあまり、偽物を大切にするようになったり家族に犠牲を強いるようになったり、人間として本末転倒な人が増えている。
本物や家族を大切にしてみなさんが幸せになれば世の中平和になる。
モーツァルトの音楽もそうだが、だいたい同じような話が多いのかなと思う。
毎日お腹いっぱいになってもヒトは人間にはなれないのである。