FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

浮浪者とはじめてのミューザ川崎シンフォニーホール

生まれてはじめてミューザ川崎シンフォニーホールに行った。関東へ来てようやく8年目でたどり着いた。f:id:FujiYama:20210124232956j:plain
しかし2004年開館だから比較的まだ新しいホールだ。そして座席数1997席という中規模ホールはらせん状に客席がある。
JR川崎駅を西口に出るとすぐに目についた。
美しいホールだ。
コロナで昨年の公演予定が延期になり、ようやく今日実施された。実は当初はサントリーホールの開催予定だった。それをわざわざ東京から川崎まで出向いたのには理由がある。
それはソリストが南紫音さんだから是非聴きたいと思っていたからだ。ロンティボー国際音楽コンクール二位という実力派だ。音のセンスは抜群。
実は幼児期に習っていた先生が私と同じで親近感があり、しかも何度か聴いて素晴らしいと思った記憶がある。南さんの音表現はいつも繊細な美しさがある。自在に弾きこなす腕前は確かだ。見方を変えると繊細なところが多少弱々しく感じられるかもしれないが、ダイナミックな表現もきちんとできていて不足はない。
今回も素晴らしく期待どおりのできばえだった。
はじめてのミューザで、なにもかも素晴らしかったのならよいのだが、座席のお隣さんが浮浪者然とした方でまず少し驚いた。洋服が汚れてヨレヨレで異臭でもしそうな感じだった。珍しい。f:id:FujiYama:20210124234858j:plain
幸いにおいまではしなかったが、おどろきだった。私は、まあ音楽を楽しむほうが大切だから寛容の精神を持つことにした。
しかし、それだけではすまなかった。はじめてのミューザで、前の列の方がガサゴソ音をたてる方で、むしろそっちのほうに閉口した。身なりは別におかしくないのに、ガサゴソガサゴソ落ち着かなく気になって仕方がない。他の方も何度となく音をたてる度に睨み付けていたような感じ。
やっぱりサントリーのほうが落ち着いた人が多いのかな?川崎って土地柄もあるのかな?なんて考えさせられた。f:id:FujiYama:20210125000122j:plain
ともあれ、品川からわずか10分で到着してしまう好立地のミューザにはまた行く機会があるだろう。
はやくコロナが収束して超満員になると良いのだが。。。ホールの良さも大事なことだが、素晴らしい音楽は質の高いお客さんと一緒に創る共同作業なのかもしれない。個人的には隣の汚れた服装の方と一緒に銭湯に行きたくなった夜だった。