FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

ビバルディ バイオリンコンチェルトG-Moll

バイオリン初心者にかなり有名で親しまれている曲で、スズキの5巻のメインです。

たくさんの初心者のかたが悪戦苦闘しているのを聞きましたが、このあたりまでくると結構弾けているように錯覚している人が多いことに気が付きます。

一音、音がずれたら、それでやり直しだという真剣勝負が必要です。つまりゆっくり間違えないように練習しなければ、いくら流して弾けても、それは弾けたことにはならないというのがポイントです。

4巻のコンチェルトも難しいかもしれませんが、シンプルにややゆっくり目に練習しましょう。

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やたらとゆっくり弾く必要はないのですが、弾ける速さ、音がずれない速さで練習することが大事です。部分練習で一音一音丁寧に弾くことも必要です。

ちいさい頃、教室の発表会は丸暗記させられていましたが、指と指の間隔の感覚を丸暗記して、伴奏と曲の流れを覚えて完璧に弾いたのを覚えています。

ただ、私はこの曲の短調の響きがなんだかとても悲しく切なく感じるのです。子供心ではありますが、毎日哀しいツライことばかりだったのでしょうか?練習は決して楽しいばかりでもなかったような気がします。今でももの悲しいのです。哀愁を感じます。

大人になるとただ音程とリズムを完璧に弾くという試みが、どんな響きの音で弾くかという風に変わったように思います。哀しい響きには変わりないのですが、その音の飛ばし方、飛ばす角度を意識的に弾くようになりました。エルマントーンなんかで響かすとなると色んな意味でたまらないですから、自分なりのビバルディの理想があるんですね。バロックの曲調とボーイングも考えながら弾くとなおさら理想に近づけます。