練習して頑張って上手になろうなんて、アホの極み。
練習すればするほど下手になる。
何十年やっても変わらない。
変わらないから、さらに練習してイヤ気がさすこともある。
教本をやればよいのか、音階をやればよいのか、曲をたくさんやればよいのか、ゆっくり練習すればよいのか、あの人の話を聴けばよいのか、あの本を読めばよいのか、あらゆる努力、資金経費、熱中する時間と労力は、完全にムダに終わる。
練習が好きな人がいるらしくて、まあ変わっているなと思う。
練習とはいえ、弦は痛むし、弓の毛は減るし、指板も減り、ネックは下がる。
好きな曲をさらうのは楽しいが、練習だから間違えて当たり前らしく、間違えて楽しい???
ちょっとそれはおかしいと思う。
音取りや運指運弓を目で確認したらすらすら弾けるようになるのが練習の本来の意味合いで、何度も間違えて練習とは言わない。
どれだけ一回で弾けるようになるか、その直線最短コースをマスターするためにしか、練習なんてしないのが、ノーマルだ。
二回同じ間違いをする人は演奏家になれないとまだ三歳だったわたしに母は言ったが、それはほんとうだ。
昔、バイオリン教室でみんなノーミスが常識だった。キラキラ星でもまったくノーミスだし、悪魔のトリルでもなんでもそれは同じ。
ノーミスだから発表会で弾くのである。
近年、同じ教室でみなさんがかなりミスするようになっていたのでショックを受けた。
どうやらミスに慣れてしまっている。
そしてきちんと弾けていた数名は基礎をやっていた。
彼ら彼女たちは良い音大に行った。
その他は音高音大で苦労しただろう。
何しろ一からやり直しだから。
音高音大で諦める人もいるのは基礎がないから。
七歳あたりから老人まで、みなさんが基礎をやるようになると、誰も下手な練習をしなくてよくなる。
弾きたい曲は聴いて楽譜を見ると、30分か1時間後には、ピアノと合わせられる。
バイオリンは基礎をやれば、楽しく弾けるようになる。
どうせ時間をかけるなら、基礎をマスターすることを第一にして欲しい。
先生を選ばなければ、一生を棒に振る。
百万遍練習しても、絶対に下手なままだ。
ビミョーなズレのある半端者がその気持ち悪さマックスなので、うまいつもりの方は最も深く考える必要があると思う。
バイオリンを手にしたすべての人が幸福になるように、心底願っている。
もう一度書いておくが、七歳あたりから老人まで、みなさんが基礎をやるようになると、誰も下手な練習をしなくてよくなる。
拙ブログ記事は参考に、先生を選ぶ時に判別式として活用していただきたい。