FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

悩めるバイオリンのボーイング(運弓)が飛躍的に改善する特効薬

前にも使ったたとえだが、薄いまな板で食材をきると、材料が安定していないから、とても包丁が使いづらい。
今は存じ上げないが、昔のカローラやパルサーなど大衆車は、足回りがゆるかったので、山道をまともに走れなかった。クラウンですらフワフワして悪酔いした。
BMWアウディの中級以上はハンドルをきるのが快感のコース取りが可能だ。
なんでも道具の安定感がしっかりしていないと、ロクな操作はできない。
バイオリンの初歩と中級もどきの人たちは、バイオリンの華やかさに気を取られて、E線やA線を中心にした多くの曲で、バイオリンがふらふらした状態だったり、逆に力んで変な姿勢になったりしてしまう。
それでは、弓を弦に載せても思ったとおりには操作できない。
よく弓の持ち方にこだわり、弓の運びを練習する人がいて、教えるほうもそれは重要だから、結構時間を割いて教える。
結論から言えば、それはボーイング技術向上を停滞させることすらあるから、一旦脇において欲しい。
ボーイング技術の大半は、構えからで、イメージを1度捨てて、バイオリンはまずG線だとアタマを切り換えることをおすすめする。
D線が1番安定感ある人が多いし、AE線がメインだという人たちが多いところを敢えてG線で構えを作る。
そのために、ウイルへルミ編曲バッハのG線上のアリアがベストチョイスとなる。
これを滑らかに美しく深みと高みを表現できるようになるまで弾く。
G線しか弾かないが、結果バイオリンが安定する。弾けるようになった時が、安定した時。
バイオリンと弾き手が一体になる時。
おけいこの上手からバイオリンが上手にステップアップする境目、潮目のひとつはそこにある。(フレッシュの教本の各調の1番はG線上オクターブから)
ウィーンフィルの奏者などのようにバイオリンは縦に構えることがわかる。
G線が弾けると他は全部弾ける。
たくさんのボーイング練習があるが、手っ取り早い効果的な練習だから、是非ともやって欲しい。
その上で持ち方やバリエーションに改めて取り組むと飛躍的な技術向上の可能性が出てくる。
避けては通れないバイオリンの一丁目一番町はGString。
土台、基礎部分を作るG線音階はとてもやりがいがある。
基音を半音ずつずらして、長音階短音階オクターブを流して弾けるようになれば第一段階クリア。アリアを歌うようにゆったり深みを表現するような音階になると素晴らしい。
勿論わたしにとっても生涯の要チェックポイントだ。