FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

バイオリンの音の好み(パーツ編)

バイオリンの音はすぐに変えることができます。あご当て、弦、指板、弓の毛、松ヤニ、弓を交換するとはっきりと変わります。弦については以前記事にしてありますので、ご参考に。
まず自分がどんな曲をどんなふうに演奏したいかという方向性を見定めます。
Aコンチェルトガシガシ
B室内楽しっとり
C小品しっくり
おおまかにこれを決めてみると各パーツの選び方が決まります。出したい音のパーツで統一すれば出したい音になります。問題はパーツが混在していてそれぞれの方向を打ち消し合う場合でしょう。これは楽器を活かしきれないことになり、もったいないですね。
いちばんわかりやすいのはAのガシガシでしょうか?黒檀のあご当て、新しいナイロン弦、ベーシックな指板、イタリア白馬毛、ひっかかりの最強な松ヤニ、トルテモデルの弓のようにすればガツンガツンの爆音バイオリンの出来上がりという訳です。強烈な音がすること間違いなしです。
私は中間型のしっくりタイプです。オールマイティに対応できるのが良いと感じているので。改良するとしたら柘植のあご当ては少し柔らかい音がして、もう少し強い音に持っていってもいいなと感じています。黒檀のように音が固くなりすぎないで強い音のするあご当てを探してみたいです。さらに強い音が欲しくなったら松ヤニを変えるのが確実です。弓はペカットモデルなのでどちらにも対応できる優れものです。
だいたい弾いているうちに、だんだん強い音が出せるものにしたくなるものです。表現の幅が拡がるので弾きやすくなり、爆音が出せなければ不安にすらなってきます。ソリストなら底なりさせて、かつ高音も美しく鳴り響かせようという方向性がおそらく王道ということになりましょうか?
あっ!また忘れそうになっていました。弓運びの基礎練習が第一の前提だということです。お金をかければ望みが叶うわけではありませんので、くれぐれもそこのところをお間違いのないように。どこまでも日々の基礎練習あってのバイオリンの音づくりです。ストラディバリウスでなければバイオリンじゃないとか言うムチャな人もいますからね。バイオリンとはいっても、みんなが楽しめるような楽器であってほしいと願います。