FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

バイオリンの弓毛おためしイタリア

YouTubeで比較動画があるからイタリアの馬毛はパワーがあることは予想していた。

音量が豊か。

引っ掛かりが大きいからだそう。

それだけではない。

弾いてみると音が緻密繊細に出る。

喩えとしてうまくないが、化粧のノリがよい感じと似ていて、松ヤニが密に弦とぴったりくる感じと言えばよいのか?感覚官能的に弓を載せやすく感じる。

音が大きくなるのと同時にパーソナルスペースとハッピーオーラが大きくなる。

華やかさと透明感が増す。

演奏栄えする。

そこで思うことは、弦と松ヤニを変えるのと似たような効果だなということで、なにも絶対イタリア馬毛でなければならないわけではない。

演奏効果を最大化するための1つの方策であろうと考えるのが妥当かと思う。

あらゆる手段で効果最大化を実現する必要に迫られるのは、中途半端な楽器のプロだろうから、なんだか気の毒な感じもする。

勉強中のアマとして重要なヒントを書いておく。

表現力があるよい新作バイオリンのG線をマーキス(カーボン弓)にイタリア馬毛をはって鳴らすより、同じバイオリンの同じG線を1900年頃のフランス弓に平均的モンゴル馬毛をはって鳴らすほうがはるかに音が響く。1800年代の弓はさらによく響いた。同じ毛ならEADの音量はマーキスのほうが大きいにもかかわらず。

馬毛の違いは弓の違いを超えないのだった。

わたしがこれからイタリア馬毛を使う場合の理由は緻密で豊かな音色をたっぷり最大限表現したいから。

歌手が喉の具合を調えるように。

そのうち他の産地の馬毛おためし機会があれば楽しみ。

モンゴル馬毛は松ヤニをガシガシたくさん塗ればなんとか表現力が出せるが、塗り過ぎれば粗い音になり、もともと寿命が短いので、メリットは当座の出費抑制がメインになる。