FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

バイオリンの弓の毛量

先日、毛量をチェロの少なめからビオラの多めにしてもらって、馴染んできたところ、完璧で快調そのものである。

あるバイオリン弾きがしばしばマイクを使う場合は、わざわざ少なめにして繊細さを優先するそうだが、生のバイオリンとカーボン弓(コーダマーキス)で勝負するわたしは音量の幅とタッチの柔らかさが欲しい。

チェロの多めでは、確かにボリューム音量は大きいのだが、弾き味がモッサリしてやや運びを重く感じた。

今度はちょうどよくて、音量と操作性が両立した。

毛質も充分素晴らしく、繊細で澄み渡り力強くも優しい美しい音色に時に陶酔してしまうほどだ。

毎日の単調な練習も楽しくこなせる。

精密なカーボン弓と精密なマイスターバイオリンにイタリア馬毛は最高。

もう少し元気があれば、課題が進むのだが、様々な要因で遅々として進まない。

そんな中で絶妙な馬毛はさらにありがたいものに感じる。

針供養のように、馬毛供養するところはあるのだろうか?

これ程までに人間の心を満たしてくれる馬毛。

今の練習量では3ヶ月は保たず、およそ2ヶ月で交換するのがよいようだ。

3ヶ月目は明らかにツルツル滑っていた。

ピアノの引っかかりがなくなるのですぐにわかりやすい。

講師、練習内容、楽器、弓、ガット弦、弓の毛などたくさんの要素が整ってきて、ようやく本格的なバイオリン弾きに向かって歩みが始まった。

一歩一歩着実に進むよりほかに、よい策は見当たらない。