なにが障壁になって交渉できないのか?
領土の線引きと紛争再発懸念があるようだ。
領土にこだわるのは、双方あたりまえで、領土は貸与割譲占領など形は違えどシビアだ。
命も武器も労力もかけたものを無償提供するとは思えない。
どちらも譲らないところ。
停戦と同時に大切なのは和平だ。
国境線は実効支配や行政の投票区を参考にするとして、実際に停戦だけでは継続的ではなく交渉は本格化しそうにない。
和平に必要なのは、双方が繁栄を永続させる強固な信頼関係だが、そこが最も難しいように見える。
ロシアが撤退した後ウクライナがロシアに攻撃したり進軍したりしないとは客観的に思えない。NATOの軍事支援が確定しているからウクライナを信じるのは無理だ。
逆にロシアの実効支配を全面的に支持できないと西側もゼレンスキー政権も一致している。
難民支援やインフラを第一に考える政治家がいない。
双方の信頼関係はできそうにない。
NATOが軍事支援をやめたらどうなるか?
ウクライナは領土にこだわらずに和平交渉に取り組まざるをえない。
しかしただロシアの好きなようにという訳にはいかない。
カギと主導権はNATOが握っている。
ウクライナが代理で戦争しているように見えるし、ウクライナはとてもロシアと戦争できる国ではなかったから、この紛争はNATOと大国とできちんと協議して永続的和平交渉にもっていくべきではなかろうか。
ロシアのお尻に火がついた以上、これ以上の深追いは核と中国と連動して危険だ。
尻の火を消せるのはNATOと大国しかない。
導火線に火をつけたNATOは本当は責任重大だが、点火した彼らも熱くなっていて、季節は寒いのに頭を冷やせないというのは、いったいどうなっているのか?
正義は平和に勝るのか、正義と人命難民はどちらを優先すべきか、法王の涙は1宗派のためだけの涙なのか、これ以上地上の地獄を深め長引かせ戦争を正当化するに足る十分な理由は見あたらないと思う。
アジアでも点火したがる危険な政権があるが、まったく愚かしいことに見える。
軍拡時代への流れを抑制し軍縮するかどうかの思考の自由を忘れてしまえば、犠牲者が増え続ける。
軍事の維持管理体制を今一度国際的枠組み、2国間、多国間で協議することから始められる人道的指導者を待望したい。