FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

よく似た感性の人は一定数存在している

中級の弾き手としていろんなバイオリンにまつわる記事を書いてきて、何がいいたいのかまとまりをつけたいのだけれども、トータル感性の問題を言葉にしているのだから、感性がよく似た人だけしか理解できないところがある。それより、これから判っていく人たちの将来性が楽しみなのかもしれない。
別のブログで見つけた、ヴァイオリン技術者の弦楽器研究ノートというものがとても面白かったし、これを言いたかったんだというブログをご紹介する。例え話もツボにはまるものばかりでついつい読み漁ってしまった。
弦楽器の知識 超基礎編【第9回】値段について
テーマ: 弦楽器の知識 超基礎編
2013-10-06 05:08.26
音や楽器の柔らかさと硬さ
2021-04-18 17:41:56
他にも興味深い面白い記事がたくさんあるが、要約すると、この方はリュポとガルネリのつくりを基準にバイオリンを修理したり作ったりしていて、なにより柔らかい音のバイオリンが好みだ。基準が柔らかさなのが同じで、確かにリュポやよいガルネリはストラディバリウスよろしく途方もなく柔らかい。
しかも新作バイオリンでもそこにこだわって丁寧な仕事をしているからまさにドンピシャなのだった。
本当は年代の違いではない。
バイオリン本体のつくりがなにより大事で、そこから柔らかい音が出るだけのシンプルな真実。
好みとはいえ、鋭い高音、いわゆる強い音なんて求める人の気が知れない。きっと難聴なのでしょう。楽器商にうまくのせられたとか。f:id:FujiYama:20210824121033j:plain
弾き手でも聴き手としても、多少肥えてくると同じ好みと方向性に落ち着くのです。
特に高音がふわふわな異次元の名器の音はまさにバイオリンだなと思います。
ありふれた高額なバイオリンやデジタルオーディオやYouTube音質に慣れてしまうと、刺激的官能的なまがいものがすべてになってしまいますのでどうかご注意ください。
専門家の方の話で、さまざまに自分の感性が特別なものではないと確認できて、なんだかホッとしました。