スパイス・ハーブ
黒胡椒12g、白胡椒10g、一味15g、五香粉8g、山椒一瓶、タイム一瓶、バジル一瓶、オレガノ一瓶、ローズマリー一瓶(次回追加予定)、すりおろしニンニク200g、すりおろし生姜180g、天塩12g、丸大豆醤油180cc。(量は概算)
4kgの鶏モモカットに30分馴染ませる。
片栗粉と薄力粉を絡めてオリーブオイルと菜種油でカリカリに揚げる。
最初の一口はやや生姜の香りがしたが、あまりに香りがさり気なく豊かな良いもので、どれだけの素晴らしいからあげか理解できない。
コンビニのからあげはわざわざ食べないほうが無難。
ケンタッキーですらここまでやれば影が薄くなる。
僅かに足元に及びそうなのは、リーガロイヤルホテルに昔から入っている龍鳳のからあげで、何度か味わった記憶を辿ると、三分の一程度の香りと味の重複を感じた。
おそらく山椒・タイム・オレガノ各一瓶を加えたハーモニーがこの異次元、未知の景色を見せてくれたのではないかと思う。
さらに極上からあげ追求の手は弛めない。
180gずつ4キロ食べ切るまでにどれだけ時間が要るか?
山椒のミルのほうでピリリとさせるのも面白いし、胡麻油か米油か紅花油を追加すれば香りが一層複雑で豊かになるし、ありきたりにアイデアはそこそこ浮かぶ。
塩をちょっとのせていただく揚げたて極上からあげに今日はさすがに唸った。
暇な人は、コスパを計算すると面白い。
参考は、西武デパ地下からあげ一パック1300円(老舗店がブラジル産使用で)
リーガロイヤルホテル鳳凰一皿一〜ニ人前1500円
鶏モモ4キロ2000円(端数の細かい金額は非公開、現在価格)
スパイス・ハーブと油1000円(計量はおよそ)
合計約3000円で200g✕20回。
味は2000円ぶんだから40000円の価値を生み出す工夫と手間暇。
買い出しで重い肉を背負い、スパイスとハーブを探し求め、さまざまな唐揚げをたくさん食べて、ネットでたくさん検索して、それだけこだわってこそできること。
時間の使い方とお金の使い方を見直すことも大切。
マスコミは、どっちに偏るか、誰でもわかるだろう。