習う前、習わせる前にご一読を。
一般的イメージでいけば、バイオリン奏者たち、プロの有名人、うまい人たちは健康そのもので、素晴らしい人格者らしいが、まったく期待は裏切られるから、予め知っておいて欲しい。
ギドンクレーメルは世界のトップアーティストだから、1度は聴いてみたいと思っていたが、その突き詰めるための繊細さが故の病的な症状を告白しているのを聞いて、気の毒になった。
少し前の男前、美男子の名演で有名だったフェラスは自殺してしまった。
あるプロの方に昔聞いたのも、バイオリンパート(オケ)の人間関係・空気感が意味不明すぎて会話が難しいと。
テレビで有名な若いバイオリニスト女性は人に言わなくてもよいことを言うのはナゼと突っ込まれていた。
ギトリスなんて浮浪者みたいな格好で街をフラフラしていた。
高島ちさ子さんはテレビで公然と嫌われることばかり言いはなつ。
これが、厳しい訓練の結果の欠陥なら悲しいし、そこまで演奏に命懸けだという面はある意味素晴らしい。
なにか閉ざされた世界を右往左往している人生になっていて、周囲や社会に無頓着な変人や病んだ人たちが多い。
極めつけはヘタくその人格障害その他の難しい人たち。
やはりまともに会話できない人たちがたくさんいる。
音楽は奉仕なのだということを知らないと理解できない。
日本人は特に遊びだエンタメだと仕分けるのだが、大いなる間違いである。
奉仕は神に対してか仏にか師匠にか聴衆にか、いずれにしても誠実にやる。
価値観や宗教でずいぶん違うものだが、真剣だからこそ病むという面は知っておいて欲しいものだ。
面白おかしく利用するより、誠実に支援するだけの価値がある。
近隣の子供のキーキーギーギーにも寛容な理解が欲しいものだ。
修道士、出家僧になるくらいの気構えが必要なコースすらあるから、正しい意味で特別なものである。
特別なものでない使い方取り組み方もあるが、どこまでもそれはサブに過ぎないことを意識しておかねばならない。
人格をゆがめないようにバイオリニストを育てるのは、実は不可能に近い。
特にキリシタン弾圧の御国柄。
古今日本はあまり変わっていない。
目の敵にされても大丈夫なバックボーン、バックグラウンド、海外資産などがあればまだ安心だが。。。
恵まれた欧米社会ですら病むものなのだということは気に留めておくべきだ。