政権交代狙いだけで国債をバンバン発行して美味しい事があればよいというのは、ありえませんくらい誰でもわかる。
ただ丁寧に言えば、どこにどの程度、不足を補うために国債をきちんと発行したり、予算をしっかり付けたりするということは、本来必要なことだ。
経済用語では、限られた供給能力を有効にとなる。
実際予算さえあれば、というのはウソであり、いくら予算があっても人や資材・機材など必要な供給能力の正味が大切。
だから供給能力をみんな防衛費予算でとってしまえば、介護教育などのエッセンシャルワーカーを含む民生用産業その他の人材がいなくて困るようなことも出てくる。
防衛費は必要だが、現在はバランスが悪い。
もうひとつは、防衛費に影響される防衛産業のコストカットの焦点がズレていたこと。
兵器を含む開発生産力全体が低いこともあり、1度全体的構造的欠陥をリセットすべきだという趣旨の記事はいつか書いた。
いくらか予算を回復させて中小技術企業は一息つくものの、それだけでは防衛力そのものはとても追いつかない。
かつ、国全体のデザインは破滅的なのである。
ズルズルと限られた供給能力を負の産業が喰い尽くす日本。
なぜか介護教育医療福祉という前向きなエッセンシャル分野を削る愚劣な神道イズム。
結局のところ、太平洋戦争の時代に戻っていて、これから更に国民生活を窮乏させる。
トータルデザインで引っ張っていける政治家がいない。トータルデザインで官僚に仕事をさせる政治家がいない。
だから、弱者を追い詰め発破をかける愚劣な神道イズムは駄目なのだと思う。
御上、官僚、目上という価値観を潰さなければ明日の日本はない。
昭和40年過ぎあたりにカルト宗教ブームで医療と政治は闇へ転落し、日本史が終わりを告げた。
1億総カルトで、まっとうな繁栄のためのキリスト教の価値観は1%ちょっとしかいないのだから、子供たちに救いはない。
カネだけでは子育ても難しい。
もうこの国の実体経済は停止段階に突入している。
時間の問題。
かわいそうな若者たちも神道イズムに従えば自業自得である。
国債バンバンとかカネがあればとか、おいしい話には御用心を。