FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

アベノミクス信者が乱暴な夢を掲げ

今もってアベノミクスは正しかったのだと1ドル300円になればすべてうまくいくという夢物語を主張しておられる方がいて閉口する。

日本円の流通量を国債発行で増やすことは一定程度必要だ。

しかし、全体の流通量をひたすら増やせばよいというのは間違いだ。

固定的に眠る貨幣量が一定程度発生する。

それから今の大企業内部留保が発生する。

投資専門、商社買い付け。

富裕層の資金ばかりが増大して庶民には必要な生活費が不足する。

それらの偏った通貨の流通の状況によって円安が発生している。

だから必要ない目的で国債を発行しすぎているということで、それはそのまま資金が潤沢なトヨタや建設会社に無意味な補助金を出したり、東京都区部に投資が集中したり、人材が大都市圏に集中してそこには予算がついているのだから、とにかく貨幣が偏っている。

アベノミクスはその偏りを促進する経済政策をやって、ひたすら一部に通貨をダブつかせて財とサービスの価格を吊り上げることとあわせて、円安を誘導したのだ。

国債を発行しすぎたから円安なのではなく、だぶついているところへさらに国債で予算をつければ、通貨の価値は下がり円安になる。

国債はむしろ地方財政支援や人材育成教育予算や中小零細や一次産業保護のためにこそ発行するべきもので、いわゆる日本経済の足腰を作るために予算編成するべきだ。

アベノミクスではまったくそのつもりはなかったし、一部優遇と防衛費をいかに増やすかというところばかりを最優先に国債を発行したのだから、うまくいくはずがない。

ただなんでもよいから国債を発行すればうまくいくようなイメージ戦略で地方と人間を置き去りに都会の特権階級さえ生き残ればよいという戦略は絶対に間違っている。

予算を国債でまかなうことに変わりはないのだが、だぶついたところへ国債を発行するのは国民生活基盤を破壊弱体化する極悪非道な悪政である。

この20年あまり発行額はそこまで大きくなかったが無駄な国債のだぶつきが膨らんでダムの決壊のように去年あたりから円安が急速に進行している。

そういう意味でタイムラグはありえる。

もうひとつは、日本人の供給能力が著しく減少しつつ少子化が決定的になったことが円安を後押ししている。

もちろん日米の金利差は今大きいほうなので、無関係とまで言うつもりもない。

ある有名な経済学者が指摘するとおり、最終自滅パターンとして日本人の預金1000兆円が雪崩のようにドル買いに走ったら為替は終わりになる。

自民公明立民維新が多数派な情勢は変わらず政策の変化が期待できない中で円安傾向は変わらないから、背に腹は代えられないと庶民がドル買いに走ったら。。。

ただ、間違いないのは、どの要因も政府官僚とアベノミクスが主導した悪政の結果であり、急ブレーキを踏んだり、陣立てをしなおしたり、という方向転換にまでは踏み切れないまま立憲民主党公明党の支援のもとさらなる偏頗な実質軍事国債経団連予算や経団連税制を維持するであろうから、アベノミクスはいまだに決定的な日本破壊工作の旗頭であることをここであえて書いておきたい。

1ドル300円でトヨタ車の値段が3分の1になるという安倍晋三氏は残念ながら三流の経済センスしかない。

そんなことは素人が考えてもわかるレベルである。

悲しいかな円安より円高で輸出企業が多少なり苦労すべき真実に日本人は気が付くころだ。

わたし個人的には1ドル110円~120円がもっともバランスのとれたレンジだと考えている。それは100円~130円の振れ幅を想定して万全の準備をすれば足りるような政府日銀の賢明な政策によって実現する。

もちろん世界の経済情勢の変化を呑める強さがそこには同時に備わるものでなければならない。

戦闘に巻き込まれないようにする外交スタンスも必要であり、そこでも安部路線が日本人の安心安全な生活の敵であったことがわかる。

中ロには経済包囲網先進技術秘匿だけでよい。

防衛費は必要だし、不足しすぎていた分を一定程度浸透させる必要までは認めるが、大軍拡と中ロと大規模戦闘ができるような国状かどうか、子供でも分かるような体たらくであることを直視して、まず足腰から鍛えなおす予算のための国債をバンバン発行して日本国の繁栄と日本人の幸福追求を実現するように切に願う。

そのためには一度アベノミクスを全否定するくらいがちょうどよいのだ。

それはそのままバイデンが指摘したとおり、移民に寛容なインターナショナルな国造りもあわせてやる方向転換が含まれる。

もちろん日本人固有の文化はあってよいが、国際協調や移民や多様性の共存する地球の人類の一員であることがわからないでは、日本文化を誇れないしこのままでは滅亡に向かう。

あまり危機感がない富裕層や皇室なら能天気か無神経でも構わないのだが、ほとんどの国民は意識を本気で変えなければ、本当に危ない状況が政治的に意図的に形成されている。

私見であると言われればそれまでだが、日本に対する評価が代わりの利く工業製品や低賃金などではなくて、やはり地球上の多様な一員として健康で文化的な国として認知されるようになる日が来ることをローマと大石寺に向かって祈っている。

この20年あまりを見てきて、今この期に及んで世論調査憲法改正に賛成する36%はズバリ病んでいる。

仕切りなおして正気になってきてからみんなで健全に議論すればよい。

学校給食にビフテキやおいしいシチューを提供し、毎日果物をつけてあげられる日本に。

アベノミクス信者さんたちはあんまりひどいじゃないかと思う。