なにもかも整っていて順調に人生を歩むことが幸福なのではない。
仏教の化城喩や三車火宅の譬えを引くまでもなく、自分だけが幸せだと勘違いしている話や他人から幸福そうに見えるだけという話はごまんとある。
しかしそれよりも大切なのは、自分の主観まで幸福感に浸って他人の困窮に無関係性や自己責任を主張する傲慢さだ。
ハワイで昨日まで楽園だったものが、突然火炎の地獄で不幸に見舞われた時、支え合い、教会のありがたさを皆が再確認している。
(焼死、爆死1000人規模はウクライナ東部の市民らの悲惨さとイメージが重複する。違うのは、あまりにも急なことだ。)
日本では阪神大震災で卵を1000円で販売していたと話題になった。
創価学会の文化会館では一部、被災者を受け入れ拒否したという話を聞いたことがある。
アメリカと日本では、真逆のことがまかり通る。
民間相互扶助と公的支援が大前提なはずだが、表向きの宣伝とは食い違う事例や話が相当あるようだ。
国防と宣伝していて、あっという間に死傷者が大量になり、都市部は焼け野原になる。
自己責任だそうだ。
今は楽園で順風満帆に思えるが実は地獄が同時に存在する。
多元宇宙とか十界互具とか、社会階層など、すべての生命(心)はつながりあい、相互に影響しあっている。
義務教育の理科レベル、生態系。
やはり常日頃から社会全体、人類史を踏まえた思考言動につとめるべきだし、あさましい利己主義など恥ずかしい。
うわべの優しさや上手い話になんとなく流されてきて、今の日本の天国と地獄がある。
しかし地獄では思考能力は失われていて、天国では心が失われているから、改善は難しい。
たとえ天国であっても、心の相互扶助を理解できない視野狭窄の島国根性の排他主義的な殿上人では情けない裸の王様。
一寸先は闇というのは間違いで、すでにこの瞬間に闇と光と影とあらゆる情景が我々の心に具わる。
自分で自分が見えないだけだ。
あらゆる生命の多面性・両面性・融和性・対立性・傲慢さ・卑屈さ・・・。
戦争はある日突然起こるかのような話は嘘だし、順風満帆も真っ赤なウソ。
自分が見えていないからこそ順風満帆なのだ。
自己の内面世界を時折凝視しなければならない。
地球上だけでも生態系破壊は我々の心を蝕む。
自分の魂が地獄であることにすら気が付いていない。
キリストも日蓮もそこを指摘した。
釈迦は天才肌に丁寧だが辛く冷たかった。
ましてや収益至上でアタマが良いという低劣で利己的な優秀さなど悲惨の極み。
人間なのか、神道民なのか?
覚醒剤やめますか?人間やめますか?
そんなポスターが想起される。
政治や宗教の専門家に従順であってはならない。
妄信は人間の放棄であり堕落だ。
病識なきホリック患者の楽園を幸福だと勘違いしてはいけない。