最近、星新一の「人民は弱し官吏は強し」を思い出す。
もう30年以上昔の名著名作である。
製薬行政に建設的意見をする個人が生涯徹底して虐められる話。
あれから日本はずいぶん粗悪に様変わりしたが、今の色合いを改めて考える。
人間の社会はかつて共同体が絶対で、外れたらそのまま死ぬか放浪するかというぎりぎりの時代から始まる。
文明と権力が大きくなり、文明間の移動が可能になると、再起再出発の機会が発生する。
現代の都市生活では、人それぞれの政治的属性、親族間関係、職業上のつながり、宗教的属性、学びや趣味などの幅広い自由選択がありうる。
古代のままの呪縛に生きているカルト信者もいるし、仕事中毒、世襲で運命を決められた人も、みんながそれぞれ。
そこから、支持政党、信じる宗教、学ぶ組織、勤める組織を選ぶ。
日本人の異常性は、神道で右翼の軍国主義だけを日本人として認めるところで、他は選べない。
選んでいる人たちは弾圧され抑圧されていつ収容施設送りにされるかわからない北朝鮮型独裁国家だ。
自由などない。
官僚が国民を無視して問答集を作成して、それ以外は不正解で反政府活動として処理する。
学識や研究者はそれでは成り立たないから、自由に前向きな提案発議発信をしやすい。
それすらも左翼扱いする愚かなネトウヨ官僚やネトウヨ裁判官もいる。
世界中の健全な国は上昇志向なのだが、日本は霞が関専制の独裁国家。
議会や報道に建設的議論はなく、霞が関の独善的詭弁の受け売りを重ねる。
嘘も方便、嘘も百回言えば本当に、逆らうものは治安を乱す左翼、軍事力予算は絶対正義、国民の犠牲は致し方ない、不正の情報公開は機密保護のため拒否、官僚と政治家は犯罪不問、日本固有文化の自由だからだそうだ。
禅でいうところの人それぞれという悟りすら理解できない東大有名大学卒のエリートも増えた。
個人の自由な意見を議論して最善を尽くす民主主義のあり方ではない。
官僚がいて、みんな右へ倣え。
従順さは罪悪だ。
無政府主義は現実的ではなく、階級社会は古すぎる。
科学者や学識の幅広い意見見識に学びながら、政党などで色分けせずに、都度議論する必要がある。
今の日本も、政権や多数派がヤクザな利権をむさぼるだけの星一の時代と同じ古代型。
議論すらできないレベルの政治家。
民意を無視する硬直化した官僚主義。
みんなそれぞれが成立しない。
日本の上昇志向は私利私欲の抜け駆けでしかない。
人類の一員としての上昇はどこに認められるだろうか？
日弁連の弁護士ですらまだ２割が死刑制度を遺したいらしい。
貧困層を政策的に増やして虐待防止はできるはずがない。
自己責任を過剰に言えば自殺率は高止まり。
ほとほと未開の野蛮な国に嫌気が差す。
日本人はこんな国に生まれただけで不幸だ。
何も聴かない官僚主義の従順な日本人に原爆投下し、国民を大量に殺した政治家に軍事裁判死刑をして一度はバランスがとれたが、無反省なこの国には今後水爆投下や官僚に対する粛清が必要だ。
社会正義は人間の希求するものである。
何割もの日本人は社会正義を正しく理解できない。
実験動物としてアジア人が選ばれ、攻撃目標になる理由を直視しなければならない。
