アホちゃうか?
意味わからない。
成長しろ、大人になれとかぼやく気もちになるのは、当のおじさん世代にもある。
ガンダムの原作を小説で読んだことがある。
同級生が単行本を貸してくれたので、拾い読みしてみた。
テーマや哲学は上の下。
人間と唯識論などで世界の政治を読み解きながら物語は進行する。
アニメだと視聴覚が大きいので、その程よいレベルに気が付かないことも多い。
しかし、おじさん世代は、実は特に日本人は西部警察との融合にあるような気がする。
もともとのどかにサザエさんドラえもん笑点という感性だけで年中過ごせた人はあまりいないと思う。
高度経済成長期は素晴らしい時代だったという虚構を子供達にも感じ取らせる西部警察。
政治警察権の暴走の兆し。
爆破、破壊、銃撃、薬物、敗者の悪あがきという生々しさが毎回克明に描かれて目が離せない。
それは物語に爽快さを常に効果的に配色しなければならないことをよく知る作品だった。
今の日本の状況では、ハリウッドの莫大な予算と派手な企画に対抗できるものはなくなった。
それに代わって防衛費を拡張したいと実弾系の政治になった。
もはや爽快さは実際のテロや戦争にしかないのだ。
この心情の上での政治的国民統制は極めて危険だ。
娯楽と爽快さが掻き消え、日本中が陰湿で病的なもので覆われ、国会答弁は実質無回答しかない。
これだけ不健康、不衛生、不公正ばかりなので、逆にわたしはとても違法性だらけの西部警察が懐かしい。
大勢の人間の目に強い光が満ちていた。
完璧な人間がいないからこそ、希望が絶対に必要であり、その希望には実際上の心理を理解する力が要るのだが、現代の官僚もまた国民心情は個人的なものとして無視している。
戦争で被害が出ても個人的な被害。
個の尊重を個人責任にすり替える。
抑止力と言えば無駄遣いできる。
日本の自滅は国民が政治を放棄したことと、政治の暴走を支持したことで実現している。
多くの日本人は実質所得を維持するよりも、所得低下からくる精神人格の自己破壊や日本社会の崩壊を支持している。
西部警察で追い詰められる犯人や犯人グループが破滅的な最期を迎える哀しさが国中に蔓延している。
理性や知性があれば、自民公明維新立民は選ばない。
国民や中小企業を追い詰める政府の財政政策は支持できない。
国民と中小企業が敗者の悪あがきをしているだけで、政治的には個人的な被害に無責任だから、戦争へ突き進む。
日本の政治には理性も知性もない。
実際上抑止力になるものが何なのかという議論がまったくない。外交力がなく、軍事合理性ある投資もない。
政治家は国の繁栄をまったく考えていない。
ウルトラマンは正義のために街を破壊する。
街に怪獣を侵入させないのが正義の防衛ではないのか?
政治に宗教を侵入させているのは何故か?
政治家が軍備で派手に破壊して目立つために、街を破壊し、破壊させて国民には死んでいただくという政治を選ぶのは賢明とは言えない。
自衛隊に高額なパチスロ代を渡して家計を破綻させる政治を選ぶ愚かしさ。
ガンダムも西部警察もウルトラマンも武力衝突と犠牲被害が甚大だが、実写版を日本人がそれほどまでに期待しているのかと精神年齢の幼さを見いだすと慄然とする。
洗脳され、ムードと協調性とマジメさに酔いしれている地獄谷に耐性がある薄気味悪い生き物たち。
ゲゲゲの鬼太郎も平均的日本人そのものだった。
高度経済成長期は日本崩壊期でもあった。
建設の総合計画を政府議会が放棄するように舵を切った。
ガンダムで唯一興味深いのは、地球連邦軍とジオン公国の対立が、NATO諸国と中ロ他の大国の国際的枠組の対立として成立しつつあることだ。
地球上で排除したはずの強大なジオン公国を攻撃しあぐねる連邦軍。
NATO入りは日本国の中立の立場を害する。
世界中で戦果を絶やさない国際システム。
東アジアの軍事力は一直線に飽和臨界点に到達する。
愚かしい人類の流転。
おぞましい戦火の犠牲者。
戦争と自国侵略を進める政治家を選択した国民が悪い。
敵国、他国が悪いというのは無意味だ。
自由と民主主義の犠牲者は自業自得だ。
同情の余地はない。
イデオロギーの対立のようでまったく別の排除主義、キャンペーン、プロパガンダ、洗脳、動物化の政治が繰り返される。
対話という単語の意味を理解している政治家はほとんどいない。
大量殺戮でNATO側にすら名誉は色褪せ、悪名高きユダヤ財閥の配下の政治家たちが偽善で人命を浪費する。
日本人だから日本は正しいというのは、まともな科学的思考ではない。