FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

自転車日和

そもそもはてなブログをはじめたころは、毎回のように自転車についての記事を書いていた。そのきっかけは初めてクロスバイクをゲットしたことだった。

ちょうどコロナで自転車が在庫切れ続出になる直前に購入した。

ママチャリやシティサイクル電動アシスト自転車は何台も乗ってきたのだが、クロスバイクは初めてである。

12月の寒くなるころに届いて、それから運動と重い気分を晴らすために、都内をあちこち散策するようになり、やがてサイクリングコースは一番走りやすい都立狭山公園までの往復になった。

暖かくなると発汗と疲労がすごいので夏はぜんぜんサイクリングしない。冬と春秋がちょうどいい。冬の防寒が自転車だとあまり必要ない。手袋だけはよいものが必要だ。

クロスバイクの選び方だが、平均点をとっていくと、3車種に絞られる。ジャイアントR3とブリジストンF24とジオスのクロモリフォークの3車種が、高額過ぎず、性能に不備がなく、ある程度しっかりしたモノかなという評が多いし、実際その通りなスペックや部品の使い方などになっている。

F24にしたのだが、ジオスのクロモリフォークもよかったかなという感じがする。(F24は中国生産でジオスは台湾製というところもある)ジャイアントだけはあまりに見かけることが多すぎてパスである。そこらじゅうジャイアントでうんざりだ。

1年ほど遠出に狭山公園を目指してよく出かけたが、最近幸いにも整体や整形外科のアドバイスを得て、脚の調子がよくなり、歩行するのがいくらか楽しくなってきて、運動の中心はサイクリングからウオーキングにシフトした。そこから考えると自転車日和は散歩日和とあまり変わらない。

しかし、よほど風が強い日は向かい風だとたいへんなのが自転車で、雨は論外。無風に近い晴れた日が自転車日和。

もうひとつは土日休日は歩行者がとにかく多くてなかなかスムーズに走ることが出来ない。走りやすさでは深夜から明け方が車も少ないので快適だが、トラブル対応の店が閉まっている。

まあそんな感じで一般人が気楽にサイクリングを楽しむには平日の昼間が一番いいかなと思うようになった。

都心の走りづらさは人口と車両の多さに比例した信号交差点密度の高さかなと思いつつ時々所用で自転車に乗るが、何度乗ってもママチャリに戻りたいとは思えない快適さである。

この間、久しぶりに注油したが、遠出しない街乗りならメンテナンスが空気入れ程度でほとんど何もしなくてよくなった。遠出というのはメンテにかなり気を遣うが、今はとても気楽な乗り方になったなと思った。

都心で公共交通機関を使うのに混雑がひどい場合は、自転車の効用は特に高いなと思う。曜日や時間帯や天気をみて、快適な自転車という選択肢があるのはとてもありがたい。路上放置で撤去されるのだけは要注意であるが、施錠をしっかりしてふつうに乗るぶんにはそこまでの過剰な心配はいらない。

とはいえ自転車の交通事故にはいつも気を付けなければならない。最低限のルールを守って、歩行者の安全と安心に配慮しながら、みんなが快適な交通環境を作っていかなければならない。最近、警察庁が自転車の違反に反則金制度を設けようと検討をしているらしいが、そもそも規制を強化するよりも自転車運転者に意識を高くもってもらうことが先決のはずであり、そんな罰金なんてことで事故を減らせるわけでもないと思う。

しがらみや経済だけでももう十分にせせこましい日常を強いられている日本人にこれ以上の規制をかけるのはどうなのかなと思う。

世情があまり芳しくないなかでの楽しい自転車日和に影を落とす警察庁だなあとイメージは最悪である。小池タヌキの規制路線とイメージがかぶる。

息苦しさだけが蔓延して、日本人の自由や明るい空気が侵蝕されていくことほど、文化芸術の振興を害するものはないかもしれない。自律的な自由という日本人の高度な美徳を推奨する方向に政治や教育がシフトしていくとみなさんが幸福を感じやすいだろうになと思うし、それこそが自転車文化のほんとうの意味なのではなかろうかと思う。まったく違反や危険を野放しにしろとまでは言えないが、今まで通り規制は最小限度にしておくのが好ましいだろう。

今の自転車日和がいつまで続くやら。