アメリカの大統領がわざわざイランに報復はやめろと言った直後に大規模攻撃を仕掛けて、しかもあとは知りませんという。
そもそもイラン大使館攻撃はハマスとイランの関係性がその原因とみられる。
長年の経緯からイランの核開発疑惑だけではなく軍事力の蓄積も問題視されてきたが、警戒して当然だということが如実になった。
論より証拠。
バイデン大統領がネタニヤフ首相に対してイラン攻撃をやめるように伝えたというが、強制力はない。
ただイスラエルの防衛力が驚異的で被害があまりないので、焦ってイランを攻撃するのではなく間違いなく理性で作戦を立てて遂行するだろう。
イランの映像では感情的になったイランの若者が報じられており、イスラエル攻撃が大きな戦火をあげたかのように興奮している様子が虚しい。
そもそもイランは宗教指導者が政治を誤っており、かつ大衆が病的な感情の下僕となって報復を支持するという悪循環から抜けられない。
日本の日蓮は神道の日本人が地獄を自覚できていないと指摘したが、似たようなもので中東でキリスト教はアラブ人女性を売春婦に譬えてその人間性のレベルを指摘した。
したがって自覚がなく感情的に戦争を起こして自国民が犠牲になるのが同じなのだ。
ユダヤキリスト教世界の理性ある準備と行動の前には、トータルほとんど効力がない宗教キチガイである。
東アジアの軍事的緊張は高まる一方で、もし本当に抑止力が必要ならば日本の国力(就労人口・生産技術・生産能力・食料・エネルギー)を拡充したうえで防衛費を計上するべきだが、そういう理性ある防衛力整備はできていない。
太平洋戦争以来再び児童高齢者障碍者女性が悲惨なことになりつつある。
ウクライナよりも安全なのは米軍が主力として中国と交戦する前提がある場合だけであり、それでも防衛体制はスカスカな大都市がたくさんある。しかも米軍は戦力を後退させていることが報道されている。結局はウクライナのように軍備が不十分なまま中規模国が大国と戦闘させられ、大国の粗悪な物量作戦に敗北する。
イスラエルのように理性が高い国なら万全の防空体制や軍事作戦能力を維持できる。
しかし日本政府は大衆を踏みつけにして搾り取って犠牲にしつづける方針で、一般国民にはその方針に賛同する感情的な対中強硬論しかない。
アメリカの軍事力は大きいが、世界中に機動部隊を配備できるほどではない軍縮路線で、沖縄の戦闘機をグアムに配置するなど今後ますますロシア中国が有利になる。
したがって第三次世界大戦はすでに進行しているとも見える。
欧州でも兵器の増産体制の流れは明らかだし、ドイツがイスラエルに理解を示しているのはいたしかたなく、日本の岸田がイランによる攻撃を非難するのも正常だ。
人類というのは、国家共同体ごとに自己正当化をはかって利益を拡大するのは同じであり、宗教間での対立は不変であり、それは進歩しない宗教国家共同体が戦争をしかけるからだ。中国も結局は歴史的に宗教が根付いている宗教国家だ。(ロ中北日韓は共通して官僚国家だが全体主義国家であり同時に国家主義という宗教国家だ)
進歩グループはもはや戦争やテロをしかけないが、旧態依然の宗教指導者はどうしても衝動を抑えられない。
第二次世界大戦の日本が満州事変を起こしたのも衝動を抑えられなかったからだ。
戦争の原因はいつも宗教指導者にある。
宗教指導者が国家権力を握って無謀な殺戮を始める。
それに対して理性で応戦しなければ攻撃される側が殺戮される。
このシンプルな構図が変わらないから大戦へと移行していくのである。
アメリカをただ悪く言う人もいるが、歴史的に事前にアラブ世界の萌芽を摘み取ってそれほどの大戦に至らないのは不幸中の幸いだ。
ウクライナ正教会がロシア正教会から分離してNATOについて戦争をするという流れはキリスト教世界の内紛。ロシアが衝動を抑えられなかったよりも以前にウクライナが衝動に負けた。
かなり高い理性のロシア正教会国家がウクライナに侵攻したのは実は相当なインパクトがある。10年に及び激昂して懲罰を加える位の歴史的目線からの軍事作戦はあなどれない。
現代の大戦は青組と赤組というようなシンプルな対立だけでは理解できない。
もうすでに日本が分断されていて、日本には防衛戦争すら遂行できない。
危機的な日本が改善されるような動きはなく、ウクライナが落ち着いたら今度は日本がいいカモになるが、その前にイランがいいカモとして叩かれる。
イスラエルと大国はいつも安泰ということだから、本来は日本と欧州諸国は大国に戦争をする口実を与えてはならない。
その程度の知恵がなく、ウクライナに継戦を煽り、日本の衰退を促進するような日本のエリート層知識層の無責任さを支援支持すると、犠牲になるのは一般大衆である。
その程度の感情的なレベルで知識と知能を使ってもイスラエルと大国の理性ある大規模作戦能力には到底勝てない。