FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

身の丈にあったもの???軍拡競争時代はなにをもたらすか

よく個人の身の丈にあったものをと用いられるが、ただの身分階級差別の助長にしかならない。

組織としての身の丈も規模だけでは決まらず格式だけでは決められず、自衛隊はもはや軍事力になりつつあるから、そこも身の丈かどうかの問題ではない。

世界中軍拡競争時代に突入して韓国が手広く商売に成功していて、日本が黙って指を咥えて眺めているのかという話も一方的軍需産業偏向の立場からだ。

軍事力は必要なのだが、質量の問題と武器輸出の話も不用意にムードと流行でやるものではない。

ここまでトラックや兵器や半導体が世界中の隅々まで存在する時代の基準はなんであろうか?

資本主義と自由主義が詐欺的なポピュリズムを蔓延させてきた結果、カネさえ儲かれば、後は野となれ山となれで世界はカオスになり不安定化してきている。

少し前にリビアの独裁者を報じる映像で印象的だったのは、武装組織がトヨタのトラックで悪事を働くもので、近年なら民生用ドローンが兵器に悪用されていることが目立つ。

ましてや武器輸出なんて規制して当然すぎる。

規制しても抜け穴はあるのだから、まず民生用ハイテク商品と技術者たちの囲い込みが必要で、選挙があるからと民主主義だけで第三国を信用しないことである。

やはり、基本的人権擁護をベースに据えて、教育就職の機会均等と勤労者の経営参画ができている民主的国家地域の連帯をコアにすべきだ。

残念ながら、現状日本はコアには入れない。

アメリカですらギリギリの民主主義。民主主義風のポピュリズムと私利私欲に陥るとトランプのように難しいことになる。

日本の身の丈は政権がGDP縮小方向で防衛費だけ倍増しているのだから、中期的に実質は5倍程度の爆上げ。

世界中に株価売り上げのためにハイテク商品と兵器を流通させてテロ支援国家と侵略行為を後押しする時代になって、軍事費負担増は自殺行為だ。

そもそも軍事転用可能なものは慎重に、兵器は技術も部品も技術者たちも含めて慎重さに慎重さを重ねる必要性がある。

抑止力として機能する軍事力という面と、大国の暴虐(強大な軍事力)に対する中小国家国民の負担増にどこまで人間社会は耐えられるのか?

すでにポピュリズムで規律も抑制もなく私利私欲に走っている人類は果たして人間と言えるのか?

これからは、人間の善性を想起させ、賢明な知性を思い出し、大国間バランスをとれるリーダーたちが必須なのだ。

権利の平等なんて悪平等もある。

みんな同じなんてありえない。水準の低下をもたらす。

大中小国、大人子供、男女その他、それぞれの差異は役割と使命だ。

民主的国家へ進化するべく基本的人権擁護を日常的不断の努力として普及させることと、軍拡競争は背反しているかのようだ。

しかし、この時代でも同じように基本的人権擁護を意識的最優先にやるべきだ。

自衛隊の戦闘力以前に訓練文化が未開性をまだ持っている。米軍との共同訓練だけでは追いつかない。古い日本的な軍隊教育が明治維新後を指していて、大戦期に狂気の素人軍隊を形成したことを深く反省して文化的な問題を改善するべきだ。

基本的人権擁護。

この一点を踏まえずして、何をやっても日本人は進化しない。

ただ繰り返すだけでは愚かである。

ポピュリズム悪平等主義は表裏一体でこれから紛争の危険性はさらに高まる。

水準低下の地獄・負のスパイラルの沼に人類を誘導しないためには、ユダヤキリスト教文化の高度な水準を学び堅持することだ。