二十歳ごろタバコをはじめて、三十四歳でやめた。
峰、マイルドセブン(メビウス)ライト、セブンスターカスタムライト、ラーク、パーラメント、パーラメントライトなど、1番長かったのはパーラメント。
なぜやめることが出来たのか?
肺の能力がハッキリと低下してきたこと、楽器に経費がかかること、値上げが本格化する兆しがあったこと、保健所の保健師さんから医療知識を得たこと、昔三十五歳で亡き祖父が禁煙に成功したこと、これだけ条件が揃えばやめられる。
ニコチンパッチを活用できたが、ツールよりも健康のための保健医療とのつながりがソコソコの力になった。
仲の良い、或いは親しい間柄の声や励ましは、まったく私の場合届かなかった。非難中傷や忌避を受けてもやめなかった。
励ましているようでどうでもよいことが伝わると励ましは成立しない。
それからまだ15年しか経っていない。
成功というためには、死亡するまで忘煙(禁煙)を継続することなので、 継続の見込みを書き足すことにする。
第一の理由の肺の能力低下が改善しないことがやはり第一の見込みのかたさ。さらに資産にゆとりもなく不名誉とくればわざわざ身銭をきろうなんてそこまでバカなことはできない。
もし肺胞が回復してくると危険だということだが、絶対にないことなので、これは成功体験として大丈夫。損ねた健康が回復しないにもかかわらず成功というのは、なんともおかしな話だがいくらかマシな努力としては自慢話である。
おじさんの年齢になると少しマシということでもずいぶんと価値がある。
ベターの掛け合わせでベストを導き出そうと傍目にはムダな努力なのだが、あながちムダでもない。
禁煙をして、個人予算も捻出できる。
時間が生まれる。
運動が心地良くなる。
馴れ合いの人間関係を切れる。
爽やかな香りになれる。
最近また改めて思うにクサい大人は本当に嫌だ。
害毒を周囲にまき散らす迷惑行為はやめて欲しい。
完全に立場や感覚が変わってしまった成功体験。