豪快に刃る
言葉としてよく努力が必要だと言われる。
もはや一般論で努力しない人は何もできないからと。
努力のムシで生きている人のほうが一定の業績を残すから、とりあえず努力はあたりまえとして教育してもよい。
いろいろな場面で、大人になると勉強なんてするものかと決意表明している人達がいる。
生活と泥にまみれて、努力の質を不変とすれば、その範疇でも幸福がないわけではないが、いかんせん努力の質が向上しないのはもったいない。
カネとムサボリは動物化した人間の堕落だ。
そう、努力がほんとうに必要な理由は、命ある限り動物としての呪縛から自由であり続けるため。
だから勉強も努力も一生あたりまえ。
大人になってから真剣になるのももったいないことが多く、子供の間だけ努力しましたというのももったいない。
毎日コツコツ有意義な日々を継続する。
1日1日満たされる無限性のコアが硬く強く透きとおっていく。
何もできない日々ほど悲しく辛い時はない。
美味しいものを食べて、スケジュールに従っているだけの不毛な動物に成り下がらないように。
より根本からより幸福へ穏やかに静まり返った智慧、努力、投資へ。
成績や収入にガツガツむさぼったり、諦めて死を待ったり、大切な人を見殺しにしたり、そういう愚かしさのために懸命にカルトにふけるのも努力とされる日本や途上国の見苦しさ。
日本人は努力の質と方向を間違えている。