FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

音楽というもの

誰かの許可、依頼、売込、イベント、コンサートでやるものだとか、娯楽、快楽、逃避、自由でやるのだとか、その程度のものも、もちろん音楽。

しかし、突き詰めると、まったく別の世界の営みで、内発的かつ共鳴的、内奥の調和と宇宙世界全体に拡がる共鳴。

内向的なようで、完全に外交能力。

エクスタシーは動物としての次元があまり高くないものもあるが、音楽といえば一段階上で、さらに上の上とその程度が違う。

宗教的エクスタシーと一部重複する。

宗教的には、聖職者がランクを決める。

音楽的には、すべての聴き手が成長とともにランクを認知する。

宗教より音楽のほうが、客観的に比較しやすい。

聖職者や公職者が絶対的君主で権限を濫用できる評価は、実際上重要性は高くない。

それよりも、瞬時に魂を高め、はるか高いところから見える景色をどんな人間にも提供できることが重要な音楽の意義だろう。

愚かな差別階級のための権威を担ぐために人間が生まれてきたのか、生まれてきた人間はすべての美しい世界に目覚めるのか、選ぶのはひとりひとりである。

さあ、よいコンサートへ行こう。

素晴らしい録音を楽しもう。

世界の美術館や博物館やコンサートホールを念頭に、新しいまだ観ぬ景色を。