学生といえば高校生専門学校大学生のことか、わたしはほぼなにもしていない。
高校生で一応籍があったのは剣道部だが、当時部員が4人しかおらず、顔もまともに出さないのは、練習が成立しないからだった。
中学生になってから剣道部で剣道を始めたが、2年足らずですんなり初段がとれて、あとは本気でやらずに授業で週一回だけにした。
団体戦の副将をまかされたが、どうも自分の学年は冴えないので、気乗りしなかったから退部した。
その流れからは高校生でまともにはやらない。高校のUさんは中学の先輩の妹だったので会話は円滑だった。大学の部からも誘われたが断った。
居合なら興味があったのだが、刀の話は祖母から聞かされていて、大戦中失われてもう代々の刀身がなかったので、わたしは鍔よりバイオリンとかクラシック音楽のほうが好きだった。
高校2年3年になって、後輩のまばゆく可愛い女の子たちが入部してきて、少しはお相手をして差し上げたことはあったが、当時わたしは心身ともに不調だったから、さっぱり力になってあげられず申し訳なく思っていた。
片手腕立て伏せとか、素振りとかかかり稽古とか、ぼちぼちやるくらいでは、師範に剣先で軽くあしらわれる。
プラモデルを作ったり、サイクリングしたり、カラオケに行ったり、とにかくやりたいバイオリンの稽古レッスンができなかった苦痛で死にそうだった。
顧問は大言壮語大酒の弱っちい三段の先生でやる気しない。
同じスペースで卓球部の女の子たちが練習しているので、可愛い女の子に気を取られることもあり、まったくやる気のない剣道部員だった。
大学の弦楽合奏団と管弦楽団については、すでに愚痴っているので、改めて書かない。
プロ音大生レベルでないものは、わたしとしては奨められない。
部員は真剣に社会人の職業で使えるものだけでよいと思う。
ちなみに高校生の途中から高校のテニスサークルにも行っていたが、これも3名のみの寂しいもので、硬式テニスは好きなのだがそれより駄弁るほうが楽しみで、女子がひとり冴えていて、のちに学習院大学から都内大会でベストフォーかなんかに入ったと聞いた。
そういえば中学の後輩が剣道日本一になったとか、みなさんの活躍は好きなのだが、バイオリンを続けさせていれば、わたしも直に成果をあげられたのにと思う。
本人からすれば、どうでもよい剣道、テニス、塾などには投資するが、バイオリンだけは目の敵にする人たちの価値観がよくわからない。
部活でオーケストラがある高校が多少羨ましかった。
けれども中学生でもうすでに社会人オーケストラで音大卒のコンマスより上手かったのだから、差し引きプラスマイナスゼロだと考えるしかない。
音大卒でも冴えない音楽家はたくさんおられるし、部活はなんとなく流しただけのわたしの過ぎ去った時間は決して戻らない。
80年×365日×24時間くらいしか時間がない。
その貴重さから逆算して今何を1番にやろうと考えるのは当たり前だ。
したいことより、今やっておくこと。
したいことのために、今やっておくこと。
誰もが準備して楽しく余生を送れる国であって欲しい。