FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

困窮者をさらに追いつめる危険すぎるマスコミの無反省

f:id:FujiYama:20220209171206j:plain「寝たきり大黒柱」で食っている"モンスター"はウヨウヨいる…訪問診療医射殺事件に介護現場は震撼
親が死んだら生きていけない
相沢 光一
フリーライター

こういう無自覚で無責任な記事を掲載するマスコミは絶望的である。
介護や看護など医療行為だけではなく、困窮市民を相手にする職業はたくさんある。
症状・疾病という危険やハラスメントと隣り合わせなのは当たり前である。
介護を中断せざるを得ない場面に医師の判断で危険を回避することはあるかもしれないが、困窮市民そのものを非人間化し、非人格化してまるで北朝鮮や仮想敵国のように偏見と憎悪に世論を誘導することは明らかな間違いである。
まず生活保護を受給しやすいように窓口を改善すること。生活保護を各扶助単給できるように改善すること。クレーム対応の専門窓口を拡充すること。家族のケアをさらに拡充すること。精神科ケアを拡充すること。各市民団体に繋いで支援を受けやすくすること。
こういった総合的なあらゆる手を打つためのノウハウやマニュアルを周知徹底していくことで、事件・事故は間違いなく確実に減少する。
実際具体的にやるべき支援をしないで、困窮市民をみんなで虐待し、マスコミで晒し者にし、要するに無実の市民を袋叩きに犯罪者扱いする結果としての悲劇だという当たり前の因果を無視している記事には賛同できない。
親が死んだら生きていけないのではなく、マスコミ主導の弱いものイジメがあるところの世間で孤立すれば誰でも生きていけないのである。
あらゆる方策をやりもしない、教えもしないで危険なモンスター呼ばわりしている限り、地域に平穏や平和はありえない。
他者に対する当たり前の真心や良心をもって、必要なサービス利用の支援につとめるべきだ。
失くなったお医者さんもおそらくそういう善意と良識をもって訪問したはずだし、尊い殉職というお姿を偲んで、まったく縁のないわたしからも追善供養させていただきたい。
どちらの方向を向いて書かれた記事かを見極めなければ、こういう無自覚で無責任なミスリード記事があとを断たず大衆を困窮市民殺戮へと駆り立てていくのである。
障がい者虐殺事件などに見られる殺意の正当化の迷妄は一つでも許してはならない。