大人の趣味と生涯学習などをかねている発表会で、講師の先生方はなにも指定や推薦はしないので、思案してモーツァルトの協奏曲5番1楽章に決めた。
理由①教室発表会ソロの最後が小5の時のバッハの協奏曲1番3楽章なので、順番からエクレスのソナタかモーツァルトあたり。
理由②レッスンで聴いていただく小テスト感覚なら80点くらいで弾ける曲のひとつ。
理由③弾きなれた好きな作曲家の曲で基礎練習の成果を確認したい。
小学校低学年のコンクール課題曲から音大プロオケ試験まで、みなさんが取り組む曲で、学習の入り口になる。
日本人なので冷酷な視線で緊張して失敗するように願っている冷たい人たちは存在するのだが、とりあえずレッスンで弾いた感覚はほどほど。
つめて練習する機会が久しぶりでやはり発表会でなければできないような内容がいくつもある。
シュラデークの手の形、易しいポジションエチュードで技術的にはあまり心配するところが少なくなってきたと思うが、出来不出来をわける箇所の前準備はできた。
基礎をおとしこむ作業が進んで我流から脱却する曲、飛躍の手始めの曲としてのイメージもぴったりなので、よい緊張感で弾けるように。
当日その場を想定できないので、今は心構えとかイメージトレーニングが1番大切だと思う。
学習とはいえ、本番の練習にはこの緊張感における難曲こそ最適だ。
出来次第で次なる目標設定をするので、とてもやりがいがある曲。
前奏最初から後奏まででカデンツァなし。
これは、時間枠と弦の伴奏も弾きたいことからで、今までにはやったことのない新しい試み。後奏は合奏発表会で弾いた記憶がある。
緊張感の弛い曲では練習にならない。
何度も合奏で弾いた箇所だけでも練習にならない。
ちなみに版も試験用のもの、原典版の譜面をもとにした。
近年のソロは力んでよくなくて、わずかにリラックスしてきつつあるのは、講師の先生の違いによる。
その意味では、今回は微妙でとても心配している。
選曲、楽器、講師が大きいうち、選曲と楽器はそれほど心配していない。
レッスンだけでなく部屋で録音している限り我ながらほぼ美しくきちんと弾けている。