この火曜はレッスンで題材はモーツァルトの協奏曲なのだけれど、大人の生徒さんのわたしのような場合は1から10まで言わないようにしているとのこと。
いくつかは指摘してくださる割合が多分3割でそれを小出しにというか目立つところからというか、すべては言わない。
生徒それぞれで違うし、段階にもよるし、教え方というのは、ほんとうによく研究している先生の教え方が優れている。
大人と子供でとりあえず対比できるけれど、これからはまたちょうどよい加減に変えていっていただくこともあるだろう。
発表会で言えば、子供の頃は、舞台袖で先生が調弦(音合わせ)して背中をポンと叩いてからステージへ歩いて客席にお辞儀。
わたしの教室では、記憶をたどると幼児から小学校くらいまでみんなそうだったのは、直前まで誰も準備練習している人はいなかった。
会場到着後ケースを開けてそのまま弾く。
最近機会の増えたクラシックコンサートではよく直前までシュラデークや部分練習している音が客席まで聞こえてきて、実際はそんなものだなと思う。優れた人たちはみんな同じ。
モーツァルトの協奏曲あたりから、教室の合奏練習の休み時間にそういえばガチャガチャさらっている人はいた。地方予選の優勝組。大人の入り口から直前にじたばたしだす。
舞台での出来がすべてだから、そういう成長の軌跡を描くということなのだろう。
そう、あちこちで、ガチャガチャやっていても決して恥ずかしいわけではない。