FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

人は騙し騙され損するものだから

大脇 幸志郎(おおわき・こうしろう)医師がプレジデントオンラインに寄稿していたテーマに減塩と血圧と健康についてのものがあった。

医師だから健康について説明しているのかと思うと、それではもったいない話だ。

減塩しても血圧はほぼ変わらず健康になった人なんていないという通説の逆を提示しているのは、わたしのブログの政治宗教経済などの記事でも同じだ。

 

この医師のプロフィールにそのヒントがあったので引用する。
1983年、大阪府に生まれる。東京大学医学部卒業。出版社勤務、医療情報サイトのニュース編集長を経て医師となる。首都圏のクリニックで高齢者の訪問診療業務に携わっている。著書には『「健康」から生活をまもる 最新医学と12の迷信』、訳書にはペトルシュクラバーネク著『健康禍 人間的医学の終焉と強制的健康主義の台頭』(以上、生活の医療社)、ヴィナイヤク・プラサード著『悪いがん治療 誤った政策とエビデンスがどのようにがん患者を痛めつけるか』(晶文社)がある。

 

このブログでは、何々から個人をまもるのがテーマであり、やはり学者科学者の通説がいかに意図的に主張を間違えているか、政治宗教の恣意性や故意性はなにか、神聖さや高尚さの一長一短功罪などを説明しているものがたくさんある。

訳書の題名にあることもわたしの説明と重複している。

われわれはわれわれの思考、思慮分別をしているのではない。

われわれの基準や社会規範はナンセンスなミスリードによって日々ねつ造されたり慣習制度的に強制されたりしており、いかに宣伝編集で人間が欺かれて気が付きもしないかという人類の無数の悲劇を指摘している。

動物的な条件反射の積み上げで今は生存しているが、その生存は人間としてのものでもなんでもない。

人間というのは贅沢で過激な生き物であるだけではなく高次元の合理的判断を維持しつつその教養を伝播させる生き物だ。

その意味では大脇氏のような記事はとても有用だろうし、冒頭書いたように、ただの生物的健康記事としての価値より人類の未来ビジョンを模索するためのヒントとして面白い。

みんな優秀なら医師として働けばよいと考えるが、医師として救えるのはあまりにもわずかな命であり、救急や重症を救う医師カテゴリーに属しない限り、ただの歯車かビジネスマンに過ぎない。

いかに多くの人類がいかに幸福に生きるほうへシフトするか?

何が優秀で何をもってアタマがよいとするか?

「人のため」の人というのは美しい人間を増やす人生を指す。

生物虐待や人間狩りが横行する時代に入って久しいからこそ、そんなことをテーマにブログ記事を書いている。

 

ここのところたんぱく質疲れ