FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

耳はきれいにしなければ悪くなる 耳鼻科も大切だけど音楽も

とてもショッキングなことでもあり、今は一安堵しているので、書いておくが、美しいバイオリンの音を聴いて美しいと感じられるのは、悪い耳でも同じ。
そう耳がよくなればよくなったぶんだけ、その美しさは増幅?されて味わいを感じることができるようになる。
音楽的に正しい音表現という基準があるように、人間的に正しい言葉という基準もあるが、かなり主観的なものが入り、その正当性の証明を困難にしている。
たとえばわたしが30代の時、ユリア・フィッシャーの音階(音程)に違和感を覚えた。
ヒラリー・ハーンの音表現に魅力を感じたが音階に違和感はない。自己主張がやや強いところが気に入った。
しかしどうだろう。
今はヒラリー・ハーンの個性の強さに違和感を感じ、ユリア・フィッシャーの豊かな音楽表現力、つまり美しい音程や発音に酔いしれる。
2人とも技術と豪快さを併せ持ったトップクラスの演奏家だが、その違いが浮き立って感じられるようになっている。
音楽と心の両面から自分の耳をきれいにしなければそのあたりはわからない。
これは年齢と無関係な質的な違いなので、気をつけなければいつまでもわからないままの人もいるし、音楽学習者なら成長しないので本当は問題。
しかし人それぞれで片付けること、音楽の位置付けの個人差、所属している団体の方向性などから、ないがしろにされている。
なんだろうなこの違和感の正体は?
今はわかる。
悪い宗教、悪い指導者、悪い政治、邪悪な悪意を腹に隠すとんでもない因子たちが、われわれの心を常に狙っている。
毎日リセットしてきれいにしなければそのあたりはわからない。
今は感性がまともでみずみずしい人でも、いつの間にかそのセンサーが曇ることがしばしばあるからご注意あれ。
もちろん今もヒラリーハーンの演奏の魅力は衰えていないし、曲や演奏によってはフィッシャーが自己主張しすぎだと感じることもある。
わたしの心の濁りを日々徹底して磨き上げなければ、音楽や演奏を常に正確に掴めなくなるだろう。
忙しく或いはのほほんと健康に楽しむだけでよい人たちも、心の奥底のどぶさらいをやる機会がないまま加齢していく。(スッキリする手段は個人的に微妙すぎてこの記事では触れない)
まずは自分の健康を大切にしておくことにしたい。
今のおすすめは、ジェームス・エーネスと小川恭子という演奏家の音づくり。
味や香りと色彩を繊細に美しく描き分けるバイオリニストは素晴らしい。