FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

黒田総裁発言の本質的問題

黒田総裁発言、根拠の調査とずれ 回答を切取り紹介という産経新聞記事が参考になる。
2022/6/9 20:30米沢 文 経済
東大大学院の渡辺努教授らの調査をきっかけとしているものの、「国民が値上げを乗り切れると前向きな見方を打ち出したことが反発を買った可能性がある」と記者は表現している。
前向きな見方と記者が評価するのは、政府にご機嫌伺いをたてて、黒田発言を肯定していることを隠しもしない。発言は正当だという意見であり、立場だと主張している。
この時点でこの記者はまったく国民感情に理解がないし、国民生活の窮乏実態を無視していることがわかる。
したがって、東大大学院の調査の抽出内容についても、所得が高ければ受け入れられているという主張を含むものである。

さらに、みずほ証券の小林俊介チーフエコノミストは講演内容自体に問題はないとしながら、物価高に困った庶民にとり「日銀が不満のはけ口にされた」とも指摘する。という記事の締めくくりで、庶民が困っていることを認識しながら、エリート同志でのかばいあいをあからさまにして、とばっちりを食った被害者として総裁を演出するという社会的責任無視、社会人としての常識のないエリートの実態を晒している。

物価高に困るのは庶民であり、われわれではない。庶民の責任であり、困窮したり死亡したりしても、なんら問題も責任もないというおよそ公的責任感の欠片も微塵もない私利私欲のエリートの姿を克明に表現している。
エリートにとって前向きという言葉は、困窮者や高齢者がバタバタ死亡していくことであり、国民が安心して生活できる状態を目指しているわけではない。
殺戮と虐殺の統計、実際の事実をまったく記載せず、触れようともせず、物価高に困るのは庶民の問題だと言い放つ心は、ノーマルな人間の心ではない。
根拠もなく、円安がおさまり、物価はそれほど上昇しないと言い繕うさらなる虚偽発言を絶対に信用してはならない。
防衛費のために消費税は17%程度まで引き上げられ、消費者小売物価は今より34%上昇するだけでなく、円安によるさらなる物価上昇によって、これから倍の値段になる。
今の一億円は五千万円の価値しかないのだ。
新自由主義と円安誘導に対する対応は、自民党毎度の口先だけうわべだけ素振りだけに終わった。
また凶悪犯罪、猟奇犯罪、骨肉の争い、虐待、離婚、養育問題、自殺などあらゆる悲惨な問題が増加して、とにかく重火器をぶっぱなすしかないというマインドコントロールが日を追って進行する。
株価最優先しか脳で目指していない。
心は虚ろな番犬たちの飼い主は外国の財閥であろう。
いくらかわいいワンちゃんでも話が変わる。
賢いワンちゃんの山本太郎に国民は気が付くべき時なのだが。