FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

日本の立場と個人の見方が交錯する世界情勢

f:id:FujiYama:20220411182231j:plainウクライナの深刻な状況を連日目にする。
マスコミはロシアがすべて悪いと言う。
一部はウクライナの問題を指摘する。
ドイツもフランスなどもプーチンとの対話の回線を残しつつ、ウクライナに軍事支援するという複雑な対応をする。
国連決議では過半数がロシア憎しで投票しているが、他方反対棄権も半数近くの国々の選択である。
中国を責める論調はウクライナアメリカ側に偏り、本来的な中国の中立性や独立性を蹂躙している。
日本は自由主義陣営として振る舞わざるを得ないが、ひとつ国交断絶の一歩手前の状況はかなりきわどい。
ロシアと中国の資源と製品が入らなくなると日本経済にかなりの打撃となる。
そして日本人の教養高い人たちは、実は中立と平和路線を考えることが多く、ほんとうは中国寄りの政治思想が見え隠れする。
大衆向けに、欧米向けに、ウクライナ支援対米追随の姿勢を示すことは政治的な無難さとして理解しつつ、中ロの利点と両国からの利益はでにるだけ維持しようとする。
日本という国は戦争に負けたから欧米追随は納得して潔くやっているように見えるが、他方歴史的文化的な素地は中国ロシアの政治体制や富裕層の思想を踏襲しているので、非常に解りにくい。(政治的に日中ロはとてもよく似ている)
解りにくいが、富裕支配層は中国ロシアだけを排除することは、収益上、名誉上マイナスになるから、実質仲良くしているが表立ってはそれほどアピールしていないだけだ。
ウクライナ支援はまさに大衆向けマスコミウケと欧米追随で、個人的にどこまでウクライナに肩入れするのかとなると、個人の自由。
ハリウッドの中ですら、ウクライナ支援派とロシア理解派がいて、個人の選択は当然自由。
一般中国人の意見に多い中立の立場が正解だと思う。
戦争するのは強さではない。
生存して社会貢献する強さを優先するのが、ユーラシアの歴史と文化の優秀さである。
理由はなんであれ子供が乱暴して強い子だとほめられたら、大人になって戦争する。
子供が乱暴を止める知恵を発揮してほめられたら、大人になって中立になる。
戦争を抑止する強さを鍛えて平和を維持することが肝要だ。
東アジアを戦場にしない知恵と忍耐力こそ重要なので、そのあたりを政府に求めたい。
防衛力や防衛費などいざとなれば役に立たない。
また半年でぼろ負けが確定している。
アメリカの核兵器をきちんと配備運用していくことが何よりの枠組なのだ。
実際の戦闘、交戦状態にはならないように万全を期すことが政治の力量だ。
周辺国に言いがかりをつけられない内政対応と外交をすることも大事で、このタイミングで岸田総理大臣が選ばれたのは日本にとって最善だったのかも知れない。
内政財政出動が弱く不十分な政策があるのは確かだが、大枠とりあえずは無難な判断に見える。