毎朝の男性陣の儀式みたいなもので、ひげそりをしなければならないのは、習慣化していれば面倒だというほどでもなく、時々外出しない日は放っておくこともあるという程度で、だいたい毎日そる。
朝の日蓮正宗の勤行をする前に、気持ちを落ち着かせたりすがすがしい気持ちにしたりするためには、実はカミソリをあててジョリジョリするほうがよい。
してみると、電動を選んだのはやはりどこかに面倒な気持ちが隠れているのやもしれぬ。
どういうわけか、40代前半くらいまでT字カミソリと丸い外刃の安価な電動シェーバーを長く使用して、4年くらいまえに3枚刃にしてみた。それが回転式モーターでかなりガタツキと騒音と剃り味が悪いもので、またT字カミソリに戻した。4枚刃でそれなりにきれいに剃れるのだが、今度は替え刃の頻度や衛生面がむずかしい。
どこがすんなり選んでいるのかわからない記事になってきたが、ここから先はすんなり決まった。
パナソニック製はモーターが3種類あり、上位機種と中位機種は日本製、下位機種は全部中国製(丸い外刃のものは日本製)で、下位は回転式でダメだったから除外。上位と中位で予算から中位で、その中でも一番安価なものである。
バッテリーは上位と同じ。刃数が多いほうが一回当たりにかかる時間は短くてすむので、結局上位機種5枚刃の一番安価なものとバッテリー交換を含めたコスト的にはあまり変わらない。
ただ今手出しを1万円弱にするか2万円余りにするかの違いをとるか、今後ずっと一回当たりの時間を短縮するほうをとるかの違いになった。
残念ながら生活資金がそれほど潤沢ではないので、時間をかけて剃るほうを選んだ。
実際に数日使ってみて、音が静かで振動が少なく軽快に深剃りができてとても快適になった。
結局、T字カミソリは神経を使いすぎて、時間的にも長くかかり、しかも深剃りは4枚でも難しい。
40年以上前に母方の祖父が電動ひげそりを幼稚園児の私に自慢していたが、おそらくそのころの上位機種よりは性能が高くなっているものを、そのころとあまり変わらない価格で購入できている。新機能商品や高機能商品は2万円から5万円程度するものが多いが、ぜいたくを言わなければ1万円までで販売されているし、日本製の刃と本体らしいから、品質や保証に不安がない。
パナソニックだけで34機種もラインナップがあり、まったく選択肢に入らないものが30種類くらいあるのはきっとコストとして上乗せされているのだろうけれど、選びやすいように比較表があったので助かった。
廉価品の下位機種まで豊富なラインナップなので、まんべんなくご満足いただきたいという配慮なのかもしれないが、総じてラインナップは半分から三分の1程度にできるような気がした。
マクセルイズミはすぐに売り切れて国産製品などはまず入手できないので選択肢に入りようがない。
国産にこだわると、だいたい選びやすさと品質のバランスとのバランスで一択になり、あまり選んだという感じがしなかった。予算があったら二択だったのだが・・・。