FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

ノーベル賞受賞者も

 2年前にノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑氏がJNNの取材に対して、総理大臣が日本学術会議の推薦拒否をした問題について言及した。

 本庶氏は「理由を明確にできないということは、都合が悪いんじゃないか、理由自身がね。もし理由を開示せずにこういうことが行われるということになれば極めて危険なことです。学者の選別をたんなる好き嫌いとかでやるのであれば学問の自由を侵すことになりえます」と語っている。

 「学者にこの人がいいとかあの人がいいとかの選択基準は政府にないと思うんですよ。学者ってのは色んな考え方の人がいます。これは多様なほどいい。まさに総合的・俯瞰的という意味は多様な人がいっぱいいるということ。そして自由に研究者が考え発信する、これが国民の最も幸福につながると思いますよね。一定の考え方で何らかの圧力がかかる。これは結局国民が大変な損をする。」などと語った。

 学術会議の見直しについては「政府が学術会議はこれはいらないと廃止するならそれはそれで決定ですからそういう選択肢もありえます。ただし政府と言う実際の行政をやるところに科学者の意見或いは科学的な観点をどうやって取り込むべきか、これが明確でなかったら科学的な根拠に裏付けられていない非常に大きな問題です」と警鐘をならした。

 この発言からは、憲法の精神と国民の幸福という重要な柱がよくわかると思う。著名人だけでなく日本人がみんな大事にするべき柱だと思う。今の政府には国民の幸福などどうでもよいという腹が見え透いているし、改憲キャンペーンを政府がやるなんていう土台おかしな状況にある。日本人の一人一人が厳しく政治を監視していかねばならない。