モーツァルトのバイオリン協奏曲を教材にして、古典作品と基礎的なところを教わる。
何度言われても古典をロマン派作品のように暑苦しく弾いてきたのは、私が意固地な訳ではない。
未習得のまま復習していなかったことと、細かに奏法の指示がなかったという2つの理由で、そもそも中途半端な指示でどう復習するのかと思う。A教室のH・I・M各講師はモーツァルトとバッハでせっかく事細かに指示したが、教える側に根気がなかったので覚える前に行けなくなり、とても残念だったことをふと思い出した。習う側の状況の変化で続かなかったK教室は逆パターンの残念賞。
結局、かつての講師陣の指示の言い控えが害毒になっていて、最初からひたすら言うべきはぎっしり細かに言うのが、1つの揺るぎない正解かと思う。最初が肝心だし、それを反復することも大切。
フレーズを歌える箇所とサクサク弾く箇所をハッキリ分けて弾くこと。
弓を全部使う箇所は全部使う。
全弓半弓フォルテピアノにかかわらず音価は音価として守るようにつとめること。末尾がピアノで長いと目立つ。
軽快にサクサクからカワイイ感じは距離が近い。
モーツァルト、古典バロックをサクサク軽妙に弾くためには、どこをどうすればよいのかを教わる。
時代を問わないところは、フレーズの個性を浮き立たせるための弾き方も教わって意識的に表現すること。
偶然か必然か、先生の持ち方指示から弓の持ち方をもともとの持ち方に戻すことになる。好みでよいとはいうものの、フランス式やロシア式で密な濃厚さ表現は容易くなる。ピアノを美しく表現するにはフランス式が良いと思っているが、それより専門家の一般的な1つの見方として成人してからロシア式に変更するのは無理らしい。ドイツ式も当て方が難しい。
結局フランス式一択。
豊田耕兒先生グリュミオー大先生も典型的フランコベルギー派で素晴らしく問題ない。
クロイツェル2番でゆっくり試してみたら、すごくバイトしやすくなった印象と弓のホールド感がしっかりしだすことと手首だけではなく指全体まで動かしてより緻密な弓運びが可能になっていく傾向をみとめ、改善回復するはずだ。
カチンコチンガチガチになっていたものが融解するような。
これも半年1年後が楽しみになる変化の兆し。
春の兆し。
そういえばバイオリンの弓の持ち方ってこうだった、バイオリンの音ってこんな音だったなあと思った今日最近の御指導は、きっと人生のターニングポイントになるのだろうと感じられてとても幸せだ。
マメに思い出せるように練習しようと思った。