次期総裁を提示するのは政府の専権。
またもや同意とは名ばかりの国会スルーで形式だけの手続きで就任となる。
アベノミクスの提唱者が金融緩和路線を今後底なしに突っ切ることになるのか。
現在のゼロ±0.5という絶妙な金利でも、ジリジリと円安圧力がある。
労働力人口は減り続ける。
物価は子育てがまともにできないレベルで食料品は50%前後の値上がり。
円安とコロナと国際物流の劇変で多くの輸入品は暴騰。
経済活動への資金を維持するためには、ゼロ金利と±0.5はベストに見える。
しかし政府の人選はマイナス金利人事だった。
市場は即円安に動いたし、また150円に向けてアッと言う間に突破して、四千万人超が現在の生活費の半分で生活しなければならなくなる。破綻組、夜逃げ組、生活保護申請組、施設避難組、発病組、自殺組が今までのリーマンショックなどの比でないとんでもない事態がやってくる。
もう昼間でも公道を歩くのも危険。
株価配当のために緩和路線をやることしか考えていないと、道理、因果関係として予測できない。
政府の盲点ではない。
確信犯だ。
150円ラインをめぐっての為替介入が効く間はおそらくもう1年程度。
ゼロ±0.5なら資金調達を維持して物価高騰にもある程度対処できているから、急速な円安で経済全般にダメージを招くこともなく、経済のベース建て直し、コロナからの多層的回復、子育て支援の余地ができるが、風向きは政府の人選でガラリと変わる。
今、日銀が送るべきメッセージは、円安物価高騰の推進ではない。
緩和路線はまさにその禁じ手そのものになる。
緩和資金調達確保と物価高騰円安抑制の両方を満たすメッセージとなる政策を打ち出せるかどうか?
マクロで家計の逼迫を認知しながらまったく配慮しない場合がもっとも危険だ。
貧乏人の愚痴とは異なり、マクロに経済消費を健全化するための日銀の決定が必要だ。
もはや婚姻がどう少子化がどうというレベルではない民族半減と家計破綻の是認が政府日銀の共同作業としてなされる恐れが高い。
新総裁がどういう学者であるか、すでに危険なアベノミクス推進者、発起人のきらいがあるところからは、楽観視する気分には到底なれない。
経済は大企業とスケールメリットが要素として大きいが、縮小路線を一方で政府が打ち、日銀の緩和路線はその縮小による日本経済の破綻競争力低下を下支えして補うものにはならない。中小のほとんどは青息吐息と死に絶えて、今後は中華企業も派手に日本を食い荒らす。メルトダウン寸前の努力家と優良企業を一気に潰す政府の政策的暴虐を直視しなければならない。
政府の多角広域投資路線への変更によるスケールメリットの回復があれば緩和は活きるだろうが、政府はまったく軍需関連投資ばかりに執心で補助金は不正に流れるだけになっていて、この状況でマイナス金利は大和轟沈日本沈没を招くことは、火を見るよりも明らかだ。
緩和マイナス金利は消費を壊滅させるだけではなく、日本の供給力までも徹底破壊してきている。
経営再統合、企業買収なども狙って株価を上げて合理化できると踏む向きは、内戦、同士討ち、人間の奴隷化・野獣化を推進する。
労働力人口と健常者が増えることだけは絶対になくなる。
継続しなければならない現状の幅を持たせた日銀金利がかろうじて経済の好転の下地になるのだが。。。
神戸の風見鶏を思い出しながら。。。
学生の頃記念に食べた神戸牛はふつうに美味しかった。
急に食べたくなってきたが、財布も季節もまだまだ極寒で、牛より白熊になりそうである。