弟は3歳年下でお兄さんのわたしは宅内駆けっこと取っ組み合いでかなり遊んでやった。
父親が暴力虐待当たり前で、小さい頃は一緒に叱られてやった。
お利口さんの兄をひきあいに単細胞な弟が叱られるのは楽しくない。
そのうちお兄さんは学校の同級生や習い事の先輩と遊ぶほうが忙しくなると、弟なんて構ってられない。
どこも大差ない面はあろうが、そこから弟は問題行動に走るようになった。
結果として弟は愛が欲しいとアピールすることが得意になった。
まったく知らない家の洗濯物めがけて小学生が崖の上から立ち小便。
はしりは幼稚園児の時のスーパー万引き事件。
恐喝、ケンカ、小学生が飲酒喫煙、学生妊娠、無免許運転、過失過半の交通事故。
父方の親族のスター。ヒーロー。
母方の親族の問題児。
母を騙した父とやんちゃな弟にちなんだかどうか知らないが、祖父母はゴヨウマツを2株購入して庭に植えた。
いつ御用になるかわからない2人。
さて、平和と学問志向のお兄さんと仲良くしていた妹は8歳下。
産まれて間もなくから喘息が激しくてしょっちゅう救急で深夜に担ぐ。重たい。いつも真夜中に隣の戸畑区の救急医療センターへ通わされた。
産まれて間もなくから大手術が必要な病気をふたつもして、上の兄弟は大変なことに。
小学校にバス通学するのは私立くらいで、公立校区なのにナゼ?と不便を極めた。家二軒と大学病院と小学校を行ったり来たり。
父親がタバコをパカパカやるから肺に悪いに決まっている。
弟は妹をしばしば怒鳴り付ける。
やがて可哀想な弟妹たちは元気一杯になったが、成人してからは一度も会っていない。
もはや他人だから、自由に楽しく暮らせればよいが、兄の心弟妹知らず。
せいぜい親に甘えるだけ甘えるがよい。
まともな親なら甘えようもあるが、あれではムリだろうから、今でもどこか気の毒で可哀想である。
助けてやるゆとりがないから甘えてこないし、しょせん浄土宗の血ではせいぜい頑張るしかない哀れなものたちである。