報道ではイスラエルのシワザだと言われている。
ある程度確からしいが、古い世代の私がまず疑ったのはまったく別の角度だった。
ノーマルに考えるとイスラエルとの緊張状態が高まった現況において、通信機はイスラエルにヒズボラの活動状況を明かすことになるため危険だと判断して、通信機に予め仕掛けてあったものを爆発させるとヒズボラの幹部の位置情報が隠せるという流れではなかろうか。
もちろんこれはニュース初期の憶測の域を出ない。
世界の軍事バランスはイラン中国ロシア等を枢軸として邪悪な試みがなされているように見える。
枢軸国を中心に兵器の備蓄が大量にある中で、軍縮が実際に現実的な平和をもたらすのかどうか甚だ疑問である。
日本は島国特有の防衛と米軍との連携が必要であり、この手の競争は長期戦なので本来的な国力技術力を維持向上させつつのことだが、全国的にかなり見通しは暗い。
イスラエルが本格的にテロとイスラエル破壊を狙った武装組織を攻撃しても正当防衛の範疇として非難できない。
テロ武装組織側は、イスラエルを威嚇したと吹聴し愉快犯的に報道宣伝していることもあり、それは小国イスラエル虐めの性質が明らかである。
ガザ入植の問題性を指摘する一定の世論の一方で、イスラエルの統治権下の法律行為については、どこまで内政干渉できるかといえば実際は不可能だ。
立ち退き問題はどこの国でもあるもので、特段の重大な問題なのかどうか意見が分かれる。
ヒズボラが自軍の通信機を爆発させてまで身の安泰をはかろうとしているとしたら、イスラエルによる防衛戦線は着実に進められているということだが、イスラエルによる攻撃だとしたらすでに継続中の戦争の一部にすぎない。
平和のために、軍事力を行使している場合に、それを非難するのはイスラエル滅亡を要求する蛮行であり、過剰な要求だ。
私はユダヤ教を信じないし、イスラエルの味方をすることもない。
ただ公平に人口、軍事力、領土面積、軍事行動の理由、テロの理由、などを眺めて、平和のためには致し方のない軍事行動があるのだなと考えているだけである。
歴史上、政治的利益のための野心を粉砕するために軍事衝突が繰り返されてそれを戦争と呼んできた。
小国を苦しめて領土等の野心を軍事力で満たすなら、その政体は軍事的にも壊滅させなければならない。比較級の小国ではなくて、かつてのクウェートやイスラエルがそれにあたる。周辺国の中でほぼ孤立している面積の小さな国。広義ではチベット自治区などもそうだろう。
国境線の主張の違い、自治権の範囲の違いは調整することができるが、テロや小国・地域に対する軍事制圧は絶対悪である。
防衛戦争は正義である。
小国の国民・少数派に黙って無抵抗に殺されろ、死ねと強要することはできない。
生存権・自決権・自治権から反撃あるのみであり、平和な状態がもたらされるまで敵基地攻撃と前線防衛と国際支援要請を徹底して遂行するのみである。
その道理をわきまえず、大国として驕って小さいものを苛め抜くような勢力に対する同情心はまったく必要ない。
大日本帝国と同様病んだ武装破壊殺人集団に対しては、厳しい対処が必要である。
国際社会のルールを知らしめる英断を期待したい。