スズキメソッドの六巻に掲載されている。
豊田氏の演奏録音を幼い頃聴き込んでいる。
豊田氏の師事した名手グリュミオーの演奏もたくさん聴いた。
最近、取り組んでみた理由は、左手の形を作っている途中のエチュードとして使いやすいからで、クロイツェルの2番5番8番で左手の形をある程度作って少し馴れてきたころにやってみようと思った。
スズキ系のバイオリン教室のレッスンや合奏では左手の形は一度も指導されず、リズムと音程を正確に弾けていれば合格なので、ずいぶんいい加減な指導者なのだ。
グリュミオーは平均146で演奏している。
練習は96〜108でやって完璧になったので多少窮屈だがメトロノーム140で録画してみた。
メトロノームに合わせて音楽的に演奏するのは至難の業だが、ピアノ伴奏を依頼するほどの機会としてではなく、左手の形を整える途上記録に過ぎないから、とりあえずやってみた。
この曲の前回2月22日の録画よりはるかに冴えて粒が揃っている。
左手の形と弓遣いの練習を両方コツコツやった成果が音になっているのを確認するのは楽しいものだ。
何気に聴いてもわからない変化かも知れないが、段違い。
ようやくバイオリンらしく蘇生が始まっているのを実感中。
ユーチューブで古川司チャンネルにアップしているので、ご参考までに。
演奏はじわりじわりと回復している。
聴くと明るい気もちになる曲らしく演奏できたと思う。