FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

軍事進攻の収束パターン2023年5月平和は訪れず

ウクライナ軍がすでに本隊を温存しつつロシア軍を順次攻略している。

ロシア軍が大国の軍隊らしく負け戦と見るや一目散に撤退する傾向にあるのだろう。砲弾不足は度々報じられた前線の状況だ。

一応応戦しましたという形だけになりつつある。

すぐに無数の陣地を明け渡して、あっという間にマリウポリは丸裸になる。

そこに本隊が突入して自動的にクリミア奪還は時間の問題。

東部のまともなロシア軍が退却組とともに泥沼戦線を戦うか、2州も諦めてロシア領土内に撤退するか。

もうひとつは禁じ手ではあるが、キーウに戦術核を使用して戦況を逆転させる方法がある。

まずは3択に見える。

進攻時点でゼレンスキーNATO寄り政権を転覆できなかったので、今の状況に至ることはロシアもわかっていた。

だからこそ戦術核使用を発信発言していたのだろう。

ロシア軍の戦意が低下し、国内統治能力からもロシア軍本隊をまともに消耗するほどの衝突を敢えてやらないほうが安全だし、マリウポリを本気で争うつもりなら前線にかなりの弾薬がいる。

弾薬や兵器不足から撤退か戦術核に絞られる。

キーウに戦術核使用の予備演習として度々ミサイル攻撃しているのだろうから、選択肢として充分にあり得る。

30発以下のミサイルでは役に立たないからバリエーションを試して、いざとなれば戦闘機と爆撃機とミサイルなどで一斉にキーウに核弾頭の雨を降らせる。

ロシア軍本隊を温存しつつ作戦を遂行するためには、ほとんどそれくらいしか手がない。

中国イランなどからの武器の支援では足りず、ロシア軍戦力が全滅することもないとは言えない。

実際、今ほど危険な状況はない。

戦況からはロシア軍が撤退する公算が高いので、作戦を撤回すれば大事には至らないこともあろうが、2州併合のための進攻は表看板に過ぎず、実際はやはりウクライナNATO軍配備と核配備が見えた段階で無策ではいられなかったのではないか?

進攻の効果や成果はNATO編入されない独立国としての立場を明確にすることだったのかなと解釈するよりない。

モスクワを植民地傀儡政権化できなければヨーロッパからロシアを締め出すというNATO諸国に対する対立姿勢は避けられない必然とも言える。

ウクライナが中立からNATO入りに舵を切った時点でロシア軍進攻は決定付けられた。

ウクライナ人とロシア人が共存出来なかったという政治的な失敗がNATO入りに走らせた結果は戦争と破壊と犠牲だった。

収束を期待しても変わりないのはウクライナNATO化の反動が決定的対立でしかないことだ。

戦争を繰り返すだけの愚が見える。

収束は怨嗟や復讐や次の戦争への起点にしかならない。

NATOによるロシアへのいたぶりあげ絞め殺しは安定的平和を創出できない。

収束は世界の対立軸をより鮮明にする通過点となる。

融和や対話の名の下に、武器の輸出入や兵器技術の移転は続く。

安保理案件になる前にやるべきことは、人権侵害になる経済活動の規制などいくらでもあった。

経済侵略をある程度規制する枠組みがないままに、ゴジラや悪魔軍を描写して英雄伝説を捏造しても、人類は賢明とは言えない。

収束は世界的に不可能な状況にある。

国連が機能していく流れを絶った関係国すべての利害判断は間違いだった。