FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

犯罪件数は治安をあらわすか?

治安が悪くなった。

それは、主観とイメージの問題で治安がよくなったという見方と並存する見方である。

殺人強盗等のいくつかの数字を比較すると確かに改善している。

治安をどこで計るかという違いがある。

飲酒による事故、虐待、乱交。

不倫、売買春、児童性交、障がい者虐待。

汚職、不正など公益侵害事案。

その他、認知されていない殺人傷害暴行等の深刻な被害。

ホームレスの実数統計調査と似ていて、都道府県が調査すると実数の半分以下しか把握できず、かつ広義のホームレスはまったく調査対象になっていない。

だからホームレス問題が存在しないと認識して日本は平和な人権のある国だという屁理屈である。

机上の空論である。

日本の治安状況はかつてない深刻な段階に突入している。

深部の変化から目を閉ざすことなく、治安という単語を限定的に見ることなく、正しい認識を持ちたい。

そのためには、人間の弱さを知り、どんな人間にもいつでもどこでも上昇志向を喚起し続ける意識が大切だと思う。

数字と確率で理解したつもりになるのは、とても危険なわかり方だ。

一人一人の目を見て、魂と気の質と動きを見定めて防犯意識を持つことだ。

安倍晋三氏を護れなかった根本的間違いも、統計的理解に偏向している無責任無関心な危機感のないその油断からである。

人間をよりよい人間に導くものを軽視しているからこそ、そういうわかったつもりの危険な知識人気どりが蔓延する。

山本五十六も非戦論者だったし、官僚が本当に優秀なら日本が敗戦国になることはなかったのだ。

統計は現状把握のごくわずかな部分しか担保しない。

統計そのものの問題はまた日本ではかなり根深いものと考える必要があり、改善どころか悪化している。

それだけで別の記事として触れなければ到底書ききれない。

戦前戦中への反省なき日本人の意識では、なにが問題なのかすらわからないわけだ。