無駄な情報は忘れていく。
あとで無駄な情報が活きることがある。
一切の事物事象は千変万化でそこには法則性がある。
その法則性こそが重要であると記憶することも記憶である。
何を見ても何も見えない人たちは忘却こそ進歩であり捨て去ることこそ悟りであるという。
選択して記憶を棄てる場合、一時記憶媒体に一時保存しておくが、それは死の瞬間までの一時である。
浅はかに自分の記憶を棄てるという努力は虚しい。
忘却をできずして忘却を誓う虚しさよと西洋の箴言にもあった。
消せない過去と向き合う強さを求める生き方もある。
未来は不確かであり、過去の自分の経験と記憶から導かれるものと、万物の法則性から編み出される教訓こそ本人の羅針盤となる。
未来が約束されている人間は本来誰1人存在しない。
謙虚さとは、自らを凡人と悟り、自らの内に羅針盤を持つことでもある。