臨時国会での法改正で注目しておかなければならないものが報じられた。
一見して一般的には無関係な印象でしかなく、重要なところはほとんどのメディアでは触れていない。
東京新聞はポイントを明記している。
精神保健福祉における医療保護入院の要件を変えて、恣意的に誰でも闇に葬ることができるようにする。
身寄りのない精神障害者だけを対象にしたものであると考えるのは能天気が過ぎると危惧している。
政治思想犯つまり反政権の少数派の個人は精神疾患ありと恣意的に権力側が判断する。
現代では自由なはずの表現の自由は、実際のところは、かなり制限されている。
報道も然り。
実際上の運用に権力の思惑が働き、権力に意見するうるさい人間たちは、イランやミャンマーや北朝鮮と同じように、逮捕連行できるようになる。かの国々でも逮捕と精神病院をリンクして活用している。
政治思想や宗教信条などを理由にした不当な拘束は悪いとわかっていても、実際にある。
既往歴に精神病がなくても、警察官や保健師の権限、自治体首長権限で、気に入らない人間を闇に葬ることができるようになる。
閣議決定された厚労省案はその重大な方針転換を明記しているものだ。
北朝鮮の保衛省と同じように医療と洗脳矯正を一体化させる法改正だ。
今までは心身に危険があるか本人の希望で入院治療が行われることを原則として例外的に症状不明瞭のまま2医師の診断で入院という建前をかろうじて表明していた。
今回からは開き直り。
統一教会(自民党)と創価学会に逆らうヤツはみんな闇に葬るという宣言だろう。
立憲維新にも配慮するからと法案を通して、あとは人間狩り、アカ狩り、無罪で無害な国民をムカついたからどうかしてやるというキリシタン弾圧などなどに右傾化するしかない。
狂乱物価や労働環境など情勢が目まぐるしい中、どさくさ紛れの火事場泥棒で無実の人たちの自由生命財産を奪おうとする動きが明文化された。
杞憂ならよいのだが、ほぼ治安維持法復活と同義になるのではないか?
ますます習近平体制と合致する。
同じイエローモンキーとして日本人がまったく違和感を感じていないところが難しい。
人間なら危険な権利侵害が絶対起こらないようにするが、むしろ権利侵害を予定しているものだ。
社会防衛というより、政権維持のために、
国民の生命財産を奪いつくし焼きつくし殺しつくすことこそ法改正の目的ではなかろうか?