FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

パラディス シチリアーノ その2

またこの曲を改善したいと思ってから数年経った。

去年のはじめごろ、銀座の楽器店で試奏の時に弾いて、その場の人たちから褒められたからそんなに難しくない印象だし、焦らなくてもよい。

小川響子氏(秋元氏ピアノ伴奏)の演奏を聴いた衝撃の数年前の最初のとりかかりは音程が甘く変なアクセントがついていてヒドイものだったが、このたびの小川氏帰国記念を兼ねて最低限調えたので、先日講師の先生に聴いていただいた。

やはり先生だからか、良い緊張感が高い。

加えて力んでピアノがメゾフォルテみたいになった。グリュミオーの朗々とした音色の影響もまったくないわけではないが。

フレーズをはっきり出すよう指摘をされた箇所が2ヶ所とソステヌートで弾く音を細らせてしまったところが1ヶ所。

とにかくリラックスできれば、繊細な強弱や音色の幅と多様性が広く出せる。

練習や技量が活かせるようにどういう工夫が必要なのか考えてみる。

曲の素晴らしさが先生に幾分か伝わったようなので、ひとまずは自信を持ちつつ、理想を音にして理想を伝えるために、教わったいくつかのポイントを感覚的に覚えて、いつかどこかで演奏する準備をしておくことにする。数ヶ月で持ち曲に。

その心は人間に生まれてきた大切な理想と現実の一致だと思う。