FujiYama’s blog

バイオリン弾きの日常的な生活の風景、感想などのブログです 政経もけっこうあります

今日のバイオリン練習と昨日のコンサートの感想


1コマ目
クロイツエル16番17番18番19番20番21番
各曲の留意点。
16番
5連符均等割りと左手の形。
17番
リズムをはっきり、左手の形を整えながら。終わりの重音の確実性に左手の形が貢献する。人差し指の付け根をつけて音をとる訓練。
18番
前打音と付点音をはっきりきれいに。
19番
付点音のリズムを正確に。E線のファーストポジションで人差し指が棹から離れるクセがある。小指は指板上から離脱して真上を向くことすらある。2・3のトリルが左手の形を崩壊させていたので修正する。
スズキメソッドの1巻バッハのメヌエットを使って本来の形を確認する。きれいな形が無理なくできる。
20番
トリルでリズムを崩さない。トリルを弓遣いの微調整で弾く。

小指に苦心した段階は終わり、中指薬指小指だけの進化にとどまらず左手全体の形とボーイングの加減に気持ちが振り分けられる段階に。リズムを正確にとることも随分ラクに。

2コマ目
カールフレッシュ
短音階1番2番3番4番全調
美しきロスマリンの半分(半端)
スズキメソッド6巻
ヘンデルソナタ4番ニ長調2楽章4楽章
ヘンデルソナタ3番ヘ長調2楽章
フィオッコのアレグロ
モーツァルトメヌエットK.64
ベートーベンスプリングソナタ5番全楽章ゆっくりおさらい
ヴィエニャフスキ華麗なるポロネーズ2番作品21部分練習
バスク奇想曲の1番最後、チゴイネルワイゼン導入部。

昨日に続く研究課題。ハイポジションのシフトをどこでするか?標準的な手の女性が7ポジションで、わたしは小さめの手の男性で8ポジションが親指スライドのタイミングなようだ。
棹のどこにどう親指を当てるか、3パターンの内側は棹の付け根と指板の脇部分でほとんどのハイポジションの音域をカバーする。フィンガリングで指の間を拡げることで、まずそこから親指を外す必要が生じることは滅多にないようだ。ヴィエニャフスキサラサーテもフィンガリングで全部最高音をたっぷり出せることを確認した。

昨日カッパの音色を聴いて、むしろ小川恭子さんの演奏技術に感嘆した。楽器の音色の良さと同時に音の線はやや広い印象があって、大きく豊かに響かせるフレーズはそれほどでもないが、繊細な線描写や歯切れ良い表現が求められるところではかなり苦戦する。
辛口に言えば精度のやや低い楽器なのか、3曲(モーツァルトK.302プーランクソナタチャイコフスキーワルツスケルツォ)ともに大変な曲だったように見えた。
想像だが、クライスラーのウィーン風小行進曲が1番気楽に弾ける曲かも知れない。
ガスパロの甘い音色とは全然タイプは違うが、素晴らしい音に何度もうっとりする。
年代はアマテイともそれほど離れていないし、とにかく甘いソフトな感じで、理性を維持するのも大変な気がする。
しかも鳴らすのは難しい並びの中の楽器をフルに鳴らせる技量、音楽的に豊かな感性、小さな会場とベヒシュタインと息の合う原嶋唯さんのピアノで、とても楽しく聴くことができた。
とてもよい思い出がまた1つできて幸福だ。
どんな楽器でも鳴らしきるのは大切だなと改めて感じた。
3月もそうだったが、弓の当てかた、指板の捉え方、その感覚的なうまさが伝わってきて、帰宅後の自分の音がとても良くなる体験も。
また機会とタイミングがあれば、聴きに行きたい。
音楽を感じ取り、掴みとり、人に伝える。
そのプロセスに自然と敬意が湧いてくる。
クラシックバイオリンは素晴らしい。